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ずさんな労務管理の実態が明らかに −愛知県中央信組・S裁判−


全国金融産業労働組合(金融ユニオン)

名古屋地裁岡崎支部 第1回 証人尋問


4月22日、名古屋地裁岡崎支部で、第1回目の証人尋問が行われました。

この日は、会社側証人としてSさんの上司であった元支店長2名に対する尋問が行われました。

うつ病に陥っていたSさんに対して、パワハラやいじめを行ってきた人物への主尋問では、「Sさんの仕事が決して過重労働ではなかった」ことを陳述書に基づいて証言しましたが、「全くなかった」と陳述していた夜7時以降の残業について、反対尋問ではSさんが毎日のように最後まで残って、金庫の鍵を閉めて退社した時刻の記録が示され、7時までどころか10時を過ぎる深夜残業まで判明しました。

転勤前は預金役席であったSさんが、刈谷支店では融資役席を命じられ、いきなり不慣れな自己査定の責任者として、毎週のように休日出勤を余儀なくされていたことも明らかになりました。


遅刻していないのに「叱る」

また、薬の影響もあり8時45分の始業時刻前の8時半頃に出勤していたSさんに「遅い。もっと早く来い」と言っても改まらなかったなどと、叱っていたことも証言するなど、同信組のずさんな労働時間管理の実態が明らかになりました。


支店長引継ぎ事項の「うつ病」も「聞いてなかった」

Sさんの「うつ病」について証人は陳述書で、「聞いてなかった」と証言していましたが、反対尋問で、Sさんの転勤の際に前店の支店長からの引継書の特記事項に書かれていたことを証拠として示され、返す言葉を失うという一幕もありました。

パワハラへの認識不足

「机を蹴ったことなどない」と証言していた、パワハラについても職場の聴き取り調査で「机を蹴っていた」事実が示されたり、パワハラ言動についても「受け止め方の問題」などとして、パワハラと受け止められたことへの無反省ぶりや、パワハラに対する認識の甘さが浮き彫りになりました。

理事長が法令違反を堂々と証言?

もう一人の証人、安城支店で支店長であった理事長は、Sさんが遅くまで仕事をしていた事実なかったかのように、「S君は金庫の内扉の鍵は持っていたが、他の者が架けられる状態にして先に帰っていた」と、金融庁の検査マニュアルで防犯・不正利用の防止から鍵の重要性を指導しているにも関わらず、法令違反を堂々と証言しました。

この裁判は、信組側が団体交渉を突然打ち切り、2年前に裁判所に「債務不存在確認請求」したため、やむを得ず「反訴請求」したもので、それだけを見ても、同信組の労働組合無視・敵視の異常さが伺えます。