2013/05/16

要求前進、仲間も増えた-三井住友信託銀行・大阪-

60歳からの継続雇用を求めて加入のAさん

 4月16日付「60歳からの継続雇用を求めて(三井住友信託銀行から)で、紹介した新加入の資産運用アドバイザーのAさんが、60歳以降も「エルダー嘱託」として契約更新されることになりました。

 Aさんは、1年契約の営業職で今年7月に60歳を迎えるに際し、「引き続き働き続けたい」と考えていましたが、最近になって職場では些細なミスを理由に、継続雇用拒否をほのめかされていたため組合に加入しました。

 金融ユニオンは、関西地区支店の組合員も参加して5月16日、団体交渉を行い、銀行から「契約期限到来の6月末に、60歳を迎える7月末までの1ヶ月の契約更新を行った上で、7月末にエルダー嘱託として、とりあえず1年間の契約更新を行う」との回答を引き出しました。

大阪地区の営業嘱託社員であるMさん

 続いて、5月28日に大阪地区の営業嘱託社員であるMさんの組合加入通告を行ってきました。

 旧中央三井信託銀行時代を含め8年近く働いてきたMさんは、今年6月末の契約期限間近の最近になって、現在の職務内容の変更を言い渡され、「従来の賃金を維持するには新たな資格取得が必要である」などというような説明を受け、契約更新や生活への不安を感じて組合に相談されました。

 「合併をきっかけに銀行の都合で一方的に職務内容の変更を行いそれに応じなければ、雇い止めや大幅賃下げを迫るような乱暴なやり方は、到底容認できるものではない」として、重大な労働条件の変更にあたっては、労使間で協議の上、合意するまで一方的に実施することなく、当面6月末の雇用契約について従前通り更新するよう申し入れています。

 これまでの団体交渉で銀行は、「正社員は何でもやる。非正規社員は職務・地域限定で責任の重さにも違いがあるので、賃金等労働条件に格差がある」との説明とも大きく食い違うものです。

 このように、三井住友信託銀行では、切実な仲間の要求実現に知恵と力を出し合い、仲間を着実に増やしています。


金融ユニオン・リンク

金融労連ロゴ 全労連ロゴ