2015/03/10

今年は違うぞ!ベアに前向きな対応 MYJで2年連続ベア回答

 3月31日、MYJ(明治安田生命関連会社)では、昨年に続いて2年連続して非正規労働者を含む全労働者にベア回答が出されました。

 時間給は1,050円から1,060円へ10円アップ、月給制の非正規労働者には、基本給で1,500円のベースアップ、正社員には平均で2,400円の賃上げ回答。

 みずほ銀行では、非正規労働者に対しては、まだ賃上げ回答が出されていないものの、2月26日に正社員に対して、1.5%の賃金引き上げ、臨給は103%の増額回答が出ています。

 あおぞら銀行では、4月3日に、正行員に1.5%・平均5,310円の賃上げを発表しています。

 三菱東京UFJ銀行や三井住友信託銀行などでも、具体的な金額について「検討中」としています。

 このように金融ユニオン関係でも、「ベアなどできる状況にはない」「臨給で対応」などという昨年までの対応と今年は一変して前向きな対応が目立ちます。

 また、春闘前段での期末臨給は、きのくに信金で平均10,855円支給されています。(パートは不支給)

 今年度から、預金保険料率が現行の0.084%から0.042%に大きく引き下げられ、金融機関全体で、今年度から年間の保険料は概算で約2,500億円(ニッキン試算)軽減される見込みです。軽減された分を、今や社会的要請となっているベースアップに振り向けることになんら問題はないはずです。預金保険料の負担軽減分だけでも「月額2万円、時給150円のベア」は十分可能です。物価上昇、消費税増税が、正社員だけでなく非正規労働者をも直撃しているだけに、全労働者への賃上げが求められています。

 今年「ベアゼロ」と回答する金融機関は「永久に賃上げしない」宣言をしていることに他なりません。引き続き、粘り強く賃上げ回答の引き出しに取り組むことが例年以上に大切です。


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