2015/06/10

”みんなの要求”粘り強いたたかいで実現!
-地銀でベア有額回答-

 金融ユニオンは、毎年春闘要求で賃金の引上げを要求してきました。昨年は、メガバンクでベースアップされましたが、地方銀行では一部の銀行を除き、ほとんどの銀行で収益があがっているにも関わらず、引上げがありませんでした。

 政府は経済界へ賃金引上げを要請し、法人税の減税分や内部留保を賃上げに回すよう求めてきました。金融ユニオンは、今年こそ「非正規を含む全労働者の賃金引上げを」の強い意志を持って、団体交渉に臨んできました。そのような状況のもとで、メガバンクに続いて地方銀行にも有額回答が示され、20年ぶりの賃上げ回答になった銀行が多くありました。北陸銀行では1.5%、平均1,723円(新入行員除く)、パートの時給10円、北海道銀行は0.5%、横浜銀行は1%、七十七銀行1%で平均3,775円、十六銀行は、年齢別に500円~3,000円、職能別に1,000円~2,000円、初任給3,000円、静岡銀行では1%、パートの時給10円等、各行で引き上げ回答となっており、非正規の労働者時給についても引き上げの回答が出ています。臨給については、北陸銀行は前年比5.75%、北海道銀行は5%、荘内銀行で10%の引上げ回答がありました。

 毎年粘り強く要求し、交渉してきた結果が成果となって現れたものです。引き続き、諸要求についても、前進ある回答をもとめていきましょう。

(松井)

派遣労働者にも賃上げ回答!-あおぞら銀行-

 あおぞら銀行は、2015年春闘では、正行員から派遣労働者までの定例給与の1.5%の引き上げを回答してきています。派遣労働者は、派遣元とも交渉を必要とすることからまだ調整中のところもあります。

嘱託組合員も正行員並みの処遇改善を交渉中

 個別要求で組合員のSさんの大幅賃上げと嘱託には支給されない臨給実現を求めて交渉を続けています。Sさんは、営業成績が悪いとして解雇通告をされて組合加入し嘱託雇用を確保して、新しい職場に移って6年が経過しましたが、給与はその当時のままです。この6年間経験を積み、取扱量は毎年件数増加をしてきて、センターではなくてはならない業務を担っています。団交で銀行は、嘱託でも成績次第で昇給もありうるといいながら、ミスがあるからと評価を悪くしてきています。納得できる評価のフイードバックとセンターとしてミスをなくす体制への改善と自らの処遇改善を結合して交渉を進めていきたいと思います。

(U)


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