2015/07/14

派遣労働者は「モノ」ではない!紹介派遣労働者が加入

 派遣会社アデコに勤務するAさんは、契約満了日の6月末で、「総合的判断」という意味不明の理由で更新されなかったため、7月14日、解雇撤回を求めて金融ユニオンに加入されました。

 Aさんは、派遣会社アデコから三菱東京UFJ銀行の子会社であるエムユーセンターサービス大阪に、今年4月から3ヶ月契約で紹介派遣されていました。20年以上金融機関で働き、これまで派遣でいくつかの金融機関でも働いた経験を持ち、今回の紹介派遣で安定した雇用につけると希望を持って働いていました。大きなミスもなく、記憶に残る指導も受けてこなかったのに、満了前の5月末に更新がないと言われてビックリ。派遣会社の担当者に理由を聞きましたが、「何でしょうかね?」とあいまいな回答に、更新拒否は納得できないとして組合に加入してきたのです。

 7月16日、派遣先の三菱東京UFJ銀行の団体交渉で、この問題を取り上げましたが、派遣元との交渉をするようにとの回答があり、7月31日に団体交渉を持ちましたが、それにしても雇用の責任を、都合のいいところで、派遣先と派遣元が押し付け合い、解雇される労働者の苦しみを感ずることなく対応しても許される派遣法に強い憤りを感じました。

 金融ユニオンは、銀行との団交を継続していくとともに、派遣法の改正のポイントとして、労働者の雇用の安定のために派遣先との労働組合の団交権を保障する法制度の改定を要求していきます。

(浦野)


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