「年金の現状と未来」 金融労連 全国金融産業労働組合

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年金の現状と未来

65歳以上の人口は、昨年の7月現在3315万人で、ますます高齢化社会になるとともに、出生率は年々減少しています。

年金受給者は2430万世帯で全世帯4817万世帯の50%に増加しています。今後の年金は大丈夫でしょうか?

平成26年度の厚労省の資料によると保険料収入が32.5兆円、運用収入5.1兆円、国の一般会計より11.8兆円、その他4.0兆円、合計収入が53兆円に対し給付金額は50兆円です。保険料収入は近年数%増加していますが給付の増加があり資金不足の問題が起きます。このような状況のもとでマクロ経済スライドという毎年1%給付を削減し30年間で3割削減する国の方針が決められたわけです。また保険料を増やしたり支給年齢の引き上げを行おうとするでしょう。

しかし国の年金政策の問題はないのでしょうか?私はいくつかの重大な責任を指摘したいのです。

  • 年金積立金の残高が203兆円しかないこと。
    国民皆年金制度の開始からの積み立てをしっかり取り扱っていない可能性は高い。とくに20年前のバブル期の運用はひどいものだった。しっかり管理運用していれば300兆円にとどまらないはずです。
  • 昨年のポートフォリオの変更
    昨年のポートフォリオの変更による国内株式と外国株式、外国債へのシフトは昨年9月期で7.9兆円の評価損なので2月現在ではさらに大きくなっています。投資のスキルの欠如が大変な問題です。外国の投機資金が日本株を売り出しているのに高値で日本が拾っていたのです。円安が大きく進んだところで外国株を買えば損をするのは当然です。内閣の道具に利用されました。
  • 市場運用開始した平成13年からの収益率が2.79%(27年9月期)ですがそれ以前を含めてIRR(内部収益率)がどうなっているか?およそ運用の名に値しないのではないかと思われます。投資の達人の9年平均45%や42年平均21%などは無理としても平均株価(アメリカのダウ、S&Pでは年10%)くらいはたやすくできた。なぜなら日本は高度経済成長期を経験しており平均株価が2千円程度や地価が極めて安い時代があり投資環境に不足はなかった。

政府の年金運用について厳しく指摘し積立金を増やすとともに、正規雇用が当たり前にして少子化防止と年金保険料のはらえる若い世代を増やさなければ未来は明るくなりません。

(北海道・S)