2016/04/14

職場だより|無期雇用化実現回答について -あおぞら銀行-

 あおぞら銀行本店で、春闘要求の団体交渉を行いました。毎年この時期に団交を行っており、交渉内容は大きく分ければ賃上げ要求、臨時給与の要求と諸要求の3つから成ります。

 特に重要と思われるのが諸要求の非正規の正社員化です。私がこの組合に入ったきっかけは、2009年に銀行から雇い止めを言い渡されたことでした。

 このことに関しては、組合の方々との7回に及ぶ団交により雇い止めをやめさせることができました。

 組合活動のおかげで何とか生活を維持できることになりました。このことは非正規労働者という立場が如何に不安定な立場であるかということを示しています。毎年の団交で賃上げや臨給支給を要求に上げていますが、まずは雇用の安定が一番です。正規・正社員化を求めそれを実現するのが最大の目標です。今回、勝ち得たことは無期雇用化です、これは正規・正社員とは異なります。但し、現状が一年更新の非正規社員ですので雇用の不安定さは解消されたと思われます。正規雇用・正社員化へ一歩前進したことは確かだと思います。

 厚生労働省が2015年の12月に発表した14年の就業形態調査によると、民間事業者に勤める労働者のうち非正規雇用者の占める割合が40.5%に達し、初めて4割の大台を超えたとの記事がありました。

 雇用の安定は確保できたと思いますが、非正規雇用者であることには変わりありません。2013年に改正労働法18条1項が施行されました。この法律から換算すると私は2018年に有期労働契約が通算で5年を超え、無期転換請求権が発生します。

 銀行はこのことを考慮し、前倒しで雇用契約の無期化を実現してくれたものと思われます。

 団体交渉を通じて一貫して正規・正社員化を求めてきていますが、未だ半ばであることは変わりありません。今回の成果は組合の皆さのご指導、ご支援の賜物であったと思います。ここまで7年間団体交渉を継続できたことが最大の要因ではないかと思います。

 今後とも組合活動を通じ要求の実現に向け頑張っていきたいと思います。

(S)


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