2016/09/17

大変さの中にも色んな情報や成果が!金融労連大会で黒田さん発言

「金融労連第11回定期全国大会」

- 大会で発言する黒田書記長 -

 金融労連第11回定期全国大会で、金融ユニオンから参加した黒田代議員は次のように発言しました。

 金融ユニオンは個人加盟の組合のため、企業の枠を超えていろいろな企業と団体交渉を行って、組合役員は大変な面もありますが、他の金融機関の情報が入ってきて、楽しいと思えるところもあります。

 金融ユニオン第8回定期大会では、ネットを見て雇用を守るために金融ユニオンに加入された組合員から「組合活動は非日常的なことだと思っていて、自分のことではないと思っていたが、かかわってみて日常的なことであるし自分のことであるということがわかった。組合に行けば楽しいし、自分にとって大切な闘いであり、同志がいると思えることがとてもいい」との発言があり、感動しました。

 次に三菱東京UFJ銀行の現状について報告します。安倍首相が「一億総活躍社会」と言えば、ダイバーシティの女性の活躍を主にやる所を立ち上げて、支店長に「イクボス宣言」というのをさせています。その中には「率先して年間13日の有給休暇をとります」というのがあって、支店長も困っています。

 「働き方改革」に対応して、本部で早出出勤を推奨したり、フレックスタイム・時差出勤を推奨したり、最近では一部を対象にした「在宅勤務」という制度もできました。最近、パートスタッフの無期雇用化が始まっており、5年を超えると無期雇用に転換するという法律ができているのですが、その先取りとして昨年4月から銀行本体の契約社員の無期雇用化が始まっていますが、子会社の人には無期雇用化が進んでいませんでした。

 それも今年10月から始まることになりました。無期雇用化にあたっての問題点は、一定の評価を得ている人しか無期雇用になれないということです。

 銀行本体で無期雇用になれなかった人は1%ぐらいということですが、全員ではないということです。

 無期になっていない人の契約書には「これをもって(雇用契約)満了とします」という文言が入っていて、そこで契約を切られるということも生まれています。

 さらに無期雇用であっても(その部門・部署が)「著しい業務の減少」「部署の閉鎖」で解雇されるということを問題視しています。

 その場合でも金融ユニオンは「責任を持って次の職場を探せ」と求めています。

 10月から銀行の非正規労働者に対しても、正社員と同様に公共交通機関の遅延による遅刻に対しても「出勤扱い」にすることになりました。金融ユニオンは子会社についても同様の扱いにするよう求めていきたいと思っています。

 このような差別に加えて、慶弔休暇が与えられないなど時給制労働者に対する「ノーワーク・ノーペイ」を口実にした差別の解消には、時給制ではなく月給制にすることだと思っています。

 瀬戸信金で、普通預金の口座数を営業目標にしていた問題を当初信金側は「なくす」とは言わなかったので財務局交渉をした結果、廃止になりました。小さなことですが、いろいろ成果を上げるため、引き続きがんばります。


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