「非正規問題学習会開催 −大阪・東京−」 金融労連 全国金融産業労働組合

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全国金融産業労働組合(金融ユニオン)

均等待遇と雇用の安定で人間らしく働ける職場を目指そう!
非正規問題学習会開催 −大阪・東京−

 7月3日、エルおおさかで非正規雇用研究会、7月23日には、東京の金融労働者ネットワーク研究会の主催で非正規労働者の無期雇用転換問題の研究会が行われ、金融ユニオン前委員長が、それぞれ金融ユニオンのたたかいの経験を報告し交流しました。

 大阪では弁護士を中心に組合活動家の皆さんが、東京では研究者の方々と組合活動家の皆さんが参加されました。

 金融機関では、公的資金導入と合わせた「経営健全化計画」の下で、人員減が進められ、当時の派遣法等の改悪と相まって一気に非正規労働者が増加しました。

 2010年以降、「専ら派遣」の廃止で、派遣から、直雇用化が進み、労働契約法の改正で18年4月からの無期雇用への転換が、現在進められています。しかし、実態は従前の業務限定で賃金水準等もほとんど改善されないままの「雇用だけの無期化」が大部分です。

積み重ねた具体的成果

 三菱東京UFJ銀行では、金融ユニオンが、銀産労時代から、東海銀行、UFJ銀行、三菱東京UFJ銀行と一貫して非正規労働者を組織しながらたたかってきています。

 この中では解雇問題、正行員登用要求、パワハラ問題等様々な経験を通じて、「1年以上の短期労働者の正行員転換、同一労働同一賃金など均等待遇」の要求を掲げて取り組んできました。

 この中で特に非正規労働者に対する昼食代の差別の是正と、銀行都合による一方的な解雇を許さない取り組みを重視しました。

 解雇問題では全国400人のカード営業職廃止の提案に対し、銀行での勤務を求める労働者に対し、別部署で新しい職務を準備し受け入れる、テレビ窓口のリストラ提案を全面的に撤回させ、転職を考える労働者には3ケ月の就職準備期間を実現させるなどの成果を上げてきました。

 銀行関連会社の事務センターで、減収をもたらす一方的な労働時間短縮通告に対し、生活できる賃金を保障する勤務時間を確保させる取り組みもありました。

 上司のパワハラで休職した労働者が、次期更新時に健康回復しなければ解雇するとの通告に対し、健康回復までの雇用を要求し、2年の休職後、職場復帰した経験等を積み重ねてきました。

無期転換前倒しを契機に

 2014年、銀行の無期雇用化の制度提案の中で、@希望者全員の登用、A会社都合の解雇は認めない、B正行員との格差処遇改善を掲げて交渉しました。同時に三菱東京UFJ銀行関連会社も含めた全労働者への制度適用を求めて交渉を重ねました。

 その結果、@成績によって1%程度は登用しない人も出るが、本人が希望すれば成績改善のための指導と援助を行う。A会社都合の整理は、正行員と同様に整理解雇4要件を労働組合と協議をする。B私傷病休暇の新設などが提案され、前後して昼食手当の行員に準じた支給の開始、パート労働者への公共交通機関の延着時の賃金カットの廃止なども改善してきました。

 関連会社における無期雇用化も2年遅れながら2017年4月までに登用制度を導入させることを約束させました。

 来年4月の5年以上勤務の労働者の無期化制度設定を前に、5年超になる現有期雇用労働者への雇い止め事件が三井住友信託銀行で生まれており、法の趣旨を踏まえた雇用安定実現の取り組み支援の訴えも行いました。

 参加者からは「銀行の非正規が多くの職種ごとに区分化された厳しい管理がされている現状を初めて知った」との声とともに、「金融ユニオンが銀行交渉を通じて確実に成果を上げてきたことに勇気をもらった」との感想も出されていました。