2019/08/10

「ほけんの窓口」労災問題のその後

 今年1月号で掲載した、その後の労使交渉の報告です。

 職場復帰に向けての労使交渉で、自宅から近いK店(福岡)でリハビリ勤務を終え、2月13日から職場復帰をすることになりました。

 これまでの徒歩15分の勤務経路から復職後は自転車通勤を会社が認めましたが、復職3日目に、不幸にして通勤途上でタクシーに衝突される事故が発生しました。その事故に対して店長は、労使交渉で認めた自転車通勤を快く思わなかったことから、通勤途上の再度の労災事故に対してNさんに対してパワハラ的な対応をしてきました。その対応のストレスで心療内科に通院することになりました。

 組合は、店長のパワハラ的対応の事実調査と人事部窓口担当者の対応結果の調査を要求しています。会社側は、組合の追及を受けて、2回目の団交で認めていたタクシー代金の補償をも留保し、「会社としてはその時々で支援をしてきた。団交を通じて組合の主張する安全配慮義務違反はなく、そのように主張する組合との間には言葉の行き違いがあったようだ」と、当初の姿勢を大きく後退させました。

 6月4日の第4回団交では、人事部担当者のこれまでの対応を説明することなく、担当者が4月末で退職したので調査のしようがないと不誠実な態度でした。

 ほけんの窓口グループ㈱は、全国700店舗以上の来訪型の保険代理店として、全国の銀行とも提携して業容を拡大しています。経済産業省の所管する健康優良法人として認定されていながら、Nさんの労災に対する不誠実な対応や、パワハラによる心の病で休職する人の話も多くあり、昼食休憩が十分に取得できず、不払い賃金が放置されている企業です。

 皆さんのご支援をいただき、Nさんの健康回復・職場復帰を実現し、ほけんの窓口グループの職場が安心して働け、誇りある職場を作るために頑張っていきたいと思います。

(U)


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