「金融労連定期大会開催−金融ユニオン黒田書記長発言」 金融労連 全国金融産業労働組合

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金融労連定期大会開催−金融ユニオン黒田書記長発言

格差是正の成果と問題点

 9月の金融労連定期大会に参加した金融ユニオン黒田書記長が発言した要旨は次の通りです。

カードローン問題について

 ある銀行ではキャッシュカード・クレジットカードと一体となったカードを売り込んで、預金残高が不足するときは、キャッシュカードに付いているカードローン機能で自動融資される。別の金融機関では、前年度の2倍のノルマをかけられ、カードの拡販だけではなく実際に借りてもらうために顧客をATMまで連れて行き、実際に操作させることまで指導するなど、どちらも、まともな営業とは思えない。メガバンクは逆にノルマを外してTVコマーシャルのブランドだけでカードローンの販売をしている。日々、新聞で新しい動きが報道され、金融庁・全銀協もようやく動き出しており今後の動きを注視していきたい。

業績連動型臨給について

 三菱東京UFJ銀行では、2017年度から支店長以上の経営職階の臨給を業績連動にし、今後は、経営職階以下にも業績連動にしていく考え。臨給は「生活給」という考えとは真逆の考え方で、とても容認できるものではない。

非正規格差と子会社格差

 非正規職員の待遇については2014年度から、3年以上勤務する有期雇用者の無期雇用化の方針が出され、今年1月からは子会社も同様の制度になった。それに伴い、半日休暇や保存休暇の制度も実現。しかし全員が無期雇用されたわけではなく、1〜2%の人は無期雇用されず、銀行は「今回無期雇用されなかった人に対しては、無期雇用化されるよう指導していく」としている。無期雇用化にあたって最も期待していた「月給制」「臨給の支給」「退職金」などの制度の導入は見送られている。今後も正社員との格差是正の要求を続けていきたい。銀行は長らく「ノーワーク・ノーペイ」と言っていたが、昨年10月より、交通機関の遅延による遅刻について非正規職員の時給カットは廃止され、子会社にも波及。

 また非正規職員の昼食手当が2018年1月より引き上げられ、正社員とほぼ同等になる。2年前に1日100円の手当が新設されたが、とても同等とはいえないものだったが、今回の引き上げによってフルパートで1カ月20日間の出勤日数と考えると、月額6千 円の賃上げになる。

 厨房施設のある職場では、同一メニューに2通りの価格設定があり、非正規職員のほうが高い値段で昼食をとるという不合理もあったが、これも同様に解消される。春闘・秋闘の要求として粘り強く要求してきた成果と考えている。しかし、子会社については、まだ回答が出されていない。(9/17現在) 同じ銀行の仕事をしているのに非正規格差とともに子会社と銀行本体との格差もある。

「顧客本位」の監視を

 金融庁が新たに打ち出した「顧客本位の営業のあり方」方針で、現場は今までのように収益一辺倒ではなくなったが、業容も追求されており、顧客目線で引き続き監視していく必要がある。

譲れない「自由時間」

 銀行は、不足するスキル習得のため「自己啓発」として受講を勧めてる。今年1月に厚労省が出した「自己啓発や資格取得のための学習は労働時間に含まれる」というガイドラインを逆手にとったもの。自分のための自由時間は生活するうえで欠くことのできない大切なもので、特に子育てや介護などで時間に制約があり、勉強時間の確保ができない人も少なくない。どこかで歯止めをかけ、必要な研修は時間内にさせる取り組みが必要だと考えている。