2013/08/31
第5回定期全国大会
全国の多様な活動教訓に ―第５回定期全国大会―
－第5回定期全国大会－
－第5回定期全国大会－8月31日、愛知県豊橋市で、金融ユニオン第5回定期全国大会が開催され、代議員・役員・オブザーバー39名が参加しました。
浦野委員長は「国政選挙で、議席の上では自公の与党が大きく議席を伸ばしながらも、国民の景気回復、働く者の雇用条件の改善、将来の生活安定など国民の期待が開ける状況にない。金融ユニオンは、1年間に16名の仲間を迎えて組合組織を維持してきており、外資系企業の解雇攻撃にも、雇用を求めてたたかいを進めている。全国各地の活動をみんなの確信にしていこう」と挨拶しました。
松井書記長の議案提案に続いて行われた討議では、東京分会からアメックスの裁判への支援の訴えと併せて、三菱東京UFJ銀行の非正規のたたかい、新生銀行の雇用問題などを発言。北海道のＫさんからは北海道金融共闘事務局長として、渡島信金の争議などの状況が。東北からはＨさんが、七十七銀行の賃下げを伴う新人事制度に反対している活動と金融労連東北地協の組合動向を。静岡からは静岡銀行70周年での従業員への還元要求で非正規労働者への制服の復活が実現し、長期休職から復職を目指す組合員のリハビリ勤務などの受け入れ態勢づくりの取り組み。
愛知では、合併直後の十六銀行労働者向けの宣伝行動を東海地協の支援での取り組みと、愛知県中央信組のＳ裁判の報告、栄総行動で視覚障害者のATM機の改善実現に力を発揮した金融ユニオンへの感謝を込めた熱いメッセージが披露されました。
北陸・Ｎさんは、退職日の変更協議や女性の制服問題などの交渉内容を報告。近畿支部からは、大阪分会のＴさんから、自らの55歳の賃下げ是正のたたかいと、同一職場から複数の組合員が増えている経験を。きのくに分会からは、職場のパワハラや時間管理の適正化を目指す取り組みが報告され、多数派組合に負けないように頑張ると決意を表明。滋賀分会からは、毎月定例的な会議を行い、地域の民主的な運動にも参加し、職場情報とともに組合ニュースを定期発行して情報発信しているなど、全国の様々な活動が参加者に大きな激励になり、引き続き仲間を迎える取り組みを強めようと確認されました。すべての議案が満場一致で採択され、新年度の役員の中から三役が信任投票で選出されました。
長きに渡って執行委員を務めてきた永田執行委員の退任挨拶のあと、浦野新体制がスタートしました。
金融ユニオン新役員（敬称略）
- 委員長 浦野 弘
- 副委員長 伊藤 宗孝
- 山﨑 幸雄
- 書記長 松井 美智子
- 執行委員 黒田 清美
- 中村 清美
- 中村 弘光
- 会計監事 省略
大会に参加して
男女差別是正に向け頑張る
昨年7月、従業員組合から金融ユニオンに移りましたが、全国大会は感動する事ばかりでした。
この大会議案が実現すれば、働き甲斐のある職場になるとワクワクしてきました。また、全国に組合員がいると実感でき、心強く今後の行動も自信を持ってできる。
そして、色々な取り組みをして勝ち取ってきた先輩たちは大変だったろうな。と思いましたが、楽しそうに語っていました。私もみずほ銀行を相手に団体交渉で、男女差別是正の昇格を勝ち取る事を楽しみに、これから1年頑張ろうと思わせてくれた大会でした。
発言や情報を生かしたい
第1回の大会から参加していますが、各支部、各分会、オブザーバーの方々の発言・取り組みを聞き、情報を得ることができました。
関東甲信越支部東京分会の「コンプラ休暇を年休で取得させるのはおかしい」など、普段あまり問題に思っていないことが、実はおかしいと気付かされ、とても有意義な時間になりました。今後の組合活動に生かしていきたい。
北海道支部は、平成14年7月に組合員3人でスタートし、今年で12年目を迎えます。会社との団交はこれまで137回行いました。月1回は必ず行うよう心がけています。月1回位経営者と向かい合わねば組合の存在が薄くなり、間隔をあければ相手にされないと思うからです。その甲斐あって前回の団交では、春闘の諸要求の1つ、「定年退職後の再雇用に際しても有給休暇積立制度を、65歳まで継続すること」の要求が実現し、10月1日から実施されます。他の支部でも同様な事があれば参考にして頂ければと思います。
組織強化に繋げたい
私は、この度執行委員になりました。現在はみずほ銀行の継続雇用で働いています。
代議員、オブザーバーの方々の発言は、今後の金融ユニオンの活動を進める上で、参考になるとともに、私自身にとっても有意義な大会と感じました。さらに本日の皆さんの発言が発展し、組織強化に繋がるように尽力したいと思います。
