2014/05/22
有期雇用から無期雇用転換を提案
-三菱東京UFJ銀行-
短期契約者の5年以上の契約は、本人が希望すれば「期限のない契約」に変更できるという、昨年の労働契約法の改正を受けて、5月22日、三菱束京UFJ銀行から「有期雇用契約者が希望すれば『期限のない雇用契約』に変更する」との提案がありました。
銀行は、雇用契約書に昨年から従来になかった、期限は5年以上を行わないと記載してきて、多くの関係者に不安をもたらしてきました。
組合は、「期限のない契約労働者」についての基本的な要求として、
- ①担当勤務が会社都合でなくなっても転勤等で雇用を保障せよ
- ②福利厚生面を含め、正行員と均等待遇を行え
と、要求してきました。しかし、今回の銀行提案では、
- ①銀行都合で業務廃止には雇用の終了となる
- ②処遇の改善は、傷病休暇制度、私傷病時に利用できる有休の積立制度を新たに利用できるようにする
というものにとどまり、「雇用の安定」とは程遠い内容です。
組合は、一定の処遇改善への評価はするものの、銀行都合でいつでも雇用の打ち切りができる不安定な「限定正社員」を先取りするような扱いの問題改善を要求しています。銀行は「非正規の2014年ベアはゼロ回答であるが、この制度改善提案があるから非正規職員にも総合的な処遇の改善となる」としています。
制度の改善は2015年7月からであり、既に始まっている消費税増税負担の代償措置などというような論理は全く成り立ちません。少なくとも「みずほ銀行(時給10円)ぐらいの増額の実現」がなぜ困難なのか理解できません。