2014/07/11

試用期間満了解雇裁判始まる-A信組-

 昨年4月に新入職員として採用し、6ヶ月の試用期間をさらに3ヶ月延長したあげく、昨年12月末に解雇したA信組(大阪)に対する金融ユニオンKさんの地位確認請求裁判(6月3日提訴)の第1回の弁論が7月11日、大阪地裁で行われました。

 Kさんは本人陳述で、内定通知をもらった時の嬉しさや金融機関とは直接関係する学部ではなかったため、内定後、懸命に勉強して、日商簿記検定・FP技能士・年金アドバイザー・法務等の資格を取得したり、信組業界の通信教育でも特に優秀であるとの評価をもらったこと、現場でも一日1,000枚を超えるポスティングに必死の思いで取り組んできたことを切々と訴え、最後にお客さんからの励ましの言葉を胸に、どうしても職場に戻って信頼関係を築き上げたい決意を語りました。

 傍聴席からは自然発生的に大きな拍手があちらこちらから起こり裁判長に注意される場面も見られましたが、裁判後の報告集会では傍聴支援者から「あんなに堂々とペーパーも見ないで陳述できる若者を、能力不足などという会社側はどうかしている」などと、Kさんを称える声が出されました。

 この日の傍聴には、24席しかない傍聴席に地元の労働組合を中心に、金融ユニオン・近畿地協の仲間など36名が駆けつけ、支援者が法廷前の廊下にもあふれました。

 次回は9月19日(金)10時から弁論準備が行われます。


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