2014/08/30

「あたりまえな」生活と雇用の安定を!
-第6回定期全国大会-

金融ユニオン新執行部のみなさん

「挨拶する新役員」

 8月30日、愛知県豊橋市で、金融ユニオン第6回定期全国大会が開催され、代議員・役員・オブザーバー38名が参加しました。

 浦野委員長は「安倍政権誕生以降、労働法制改悪をはじめ、憲法の解釈変更、消費税増税など次々と悪政をすすめようとしている。消費税8%への増税に対応して、今春闘では各企業へ増税分の賃上げを要求してたたかってきた。メガバンクでは、19年ぶりにベースアップを実現することができた。みずほ銀行Fさんの昇格の実現は、1年間粘り強い労使交渉で勝ち取った。解雇撤回や不当差別、権利侵害などの裁判には、みんなで積極的に支援し、勝利を勝ち取って行こう」と挨拶しました。

 議案提案に続いて行われた討議では、北海道支部のSさんからあと1年ちょっとで65歳となるが、それ以降も働かせよと要求している。平成14年に3名でスタートしその後増加しているが、個人加盟労組の旧銀参労の誕生は遅かったくらいだと考えている。若い組合員を迎えて行きたいと発言。

 東海支部・静岡のTさんからは、組合員の長期休業からの職場復帰を団体交渉で取り上げ、リワーク制度を活用して職場復帰し、8月中旬に正常勤務になったと報告がありました。

 東海支部・愛知のTさん(十六銀行)は、2年前の岐阜銀行と合併したが、人減らしが進んでおり、元岐阜銀行出身者への賃金、臨給差別も酷く、臨給では1ヶ月前後しか出ていない。元支店長が外訪活動をさせられているケースもあり、長時間労働やノルマもきつい。労働条件の改善をめざして取り組んでいきたい。3月の団交には浦野委員長、金融労連田畑さんに参加していただいて、地銀では珍しく賃上げが勝ち取れたと報告。

 近畿支部MYJのOさんは、「泣き寝入りはしない!」と金融ユニオンに加入し、あらためて組合の力を実感した。頑張って行きたいと発言。

 黒田中執からは、名古屋・栄総行動で、三菱東京UFJ銀行への要請を行ってきている。視覚障害者の要求実現ではこれまでもいくつかの成果があるが、有料化されていたコンビニ店のATM利用手数料を月に3回めでは無料にすると銀行が回答してきたと報告。

 東北支部。荘内銀行のIさんからは、山形県内は金融機関が多く、金融庁も統合を促進しようとしている。新しい経営方針では、住宅ローンだけでは収益が上がらないと、リストラや賃下げなど労働条件を悪化させようと目論んでいる。「一人はみんなのために…」でお互いに頑張っていきたいと発言しました。

 また、愛知県中央信組のSさん、A信組のKさん、アリアンツのSさんなどから、それぞれがたたかっている裁判の経過報告と、支援の訴えなど、参加者22名から活発な発言が続いたあと、全ての議案が満場一致で採択され、新年度の役員の中から三役が信任投票で選出されました。

 金融ユニオン発足時から、副委員長を務めてきた山﨑さんの退任挨拶のあと、新体制がスタートしました。

 新三役は次の通りです。

-全国大会に参加して-

退任される山﨑さん

「退任の山﨑副委員長」

 初めて参加しました。各支部の代議員の方々の取り組みを聞き、金融業界の現状や様々な問題点を知ることができました。

 MYJでは、今年の春闘で全労働者のベースアップを勝ち取りました。新しい仲間も加わり、今後も一丸となって要求実現に向けて取り組んで行きます。

 皆さんの発言から、私たちを取り巻く労働環境は、ますます厳しくなっていくと感じました。

 「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」この組合の理念を心に刻み、組織強化に繋がるよう、組合員を増やしていきたいと思います。

 組合経験の浅い私にとって、とても貴重な体験になった大会でした。

(近畿支部・Oさん)

-第6回定期全国大会にメッセージを寄せていただいた組合・団体-

(以上23通  順不同)


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