2014/11/06
ボランティア日記 その⑤
東日本大震災被災地 -岩手県釜石市-
「復興が進んでいないとつくづく」
二日目は釜石市へ。山田町とは違い釜石の駅周辺はホテル・金融機関・ショッピングセンターなど、かなり大きな建物が建ち、更地はほとんど見られず、市と町に違いを感じました。釜石市社会福祉協議会の事務局長さんが市内を案内しながらいろいろと話をしてくださいました。その後、協会で上映された映像は震災後、テレビで何度となくながされていたものと類似していましたが、新たな恐怖や悲しみがこみ上げてきました。
「釜石の奇跡」
震災の津波による死者・行方不明者1,040人もいる中で釜石市では小中学生2,921人が津波から避難して助かりました。小中学校の防災教育がしっかりしていたからだと話されました。真っ暗なトンネルを子供たちが手をつないで避難したこと、小学校の屋上に避難していた児童が隣の中学生が高台に走って行くのを見て急いでその後に続いたこと、中学生が小学生の面倒をみながら逃げ、避難場所の崖に水がにじんでいるのを見て危険を感じ、より高台に逃げました。九割以上の児童が、下校していた釜石小学校においても児童全員が、無事に避難する事が出来ました。津波避難の三原則「想定に取らわれるな」「最善を尽くせ」「率先避難者たれ」の教育が生かされた結果でした。
(静岡・S)