2014/11/26
相次ぐ勝利判決
アメックスとの雇用関係認めNさん完全勝利(東京地裁)
「アメックス本社前で抗議行動」
産休明けの体調不良から休職にいたり、2012年12月20日休職期間満了で解雇されたNさんの東京地裁での判決が、11月26日に出されました。
判決は「雇用確保・賃金支払いのための仮執行も認める」という、完全勝利の中身でした。
判決理由は、主治医も産業医も就業可能を認めていて、職場復帰にあたり日中の軽い眠気への配慮などの主治医意見を、会社が公表していない内規を理由に、職場復帰を認めなかった判断は誤りであるというものです。
判決後の報告集会で、山添弁護士は、「裁判所が内規や就業規則の改悪を周知徹底していない状況下で、その規定を適用することの誤りを指摘したこと、職場復帰にあたり主治医見解を尊重することを確認したこと、さらに心の病に対する職場復帰を厚生労働省が再発しないように対応することの重要性を指摘していることを踏まえて判断を示した」と指摘しました。Nさんの頑張りと金融労連・争議団などの支援、弁護団の奮闘が今回の素晴らしい判決をもたらしたことは間違いありません。金融ユニオンで就業規則改悪の動きや休職後の職場復帰のたたかいをしている多くの仲間にも、この判決は活用できる大きな財産になるでしょう。
会社は、翌日控訴と仮執行停止請求を行ってきました。
12月4日の団体交渉でも、会社は高裁で争うと表明してきました。
12月3日の全労連・東京地評争議支援総行動では、アメックス本社前で抗議行動が取り組まれました。参加した仲間からは、「子育てしながら働くNさんに対し、度重なる退職勧奨を行い、主治医や産業医による職場復帰可能という判断も無視して解雇した会社の対応は、子育てしながら働く女性を嫌悪するとんでもない企業だ」と、怒りの声が出されました。Nさんも職場復帰をめざして頑張る決意を改めて表明しました。