2015/02/14
学習の力を行動に、みんなで要求勝ち取ろう!
心通わせ15春闘で職場と生活改善を!
-近畿地協春闘学習会開催-
「発言に熱心に聞き入る参加者」
2月14~15日、京都市内で近畿地協春闘学習会が開催され、近畿地協はもとより、北陸地協・米子・島根中央の仲間などが参加しました。
講演では昨年に続き、全労連・雇用労働法制局長が「春闘情勢について」と題し、スクリーンを使って豊富な資料をもとに解説されました。「先進国は全て物価上昇を上回る賃上げが行われている中で、日本だけ賃金が上がらず、低所得者層が増大し、実質賃金は18ヶ月連続して下がり続けている。そのうえ生活必需品の値上がりが顕著になっている」ことを強調。さらに「非正規労働者の劣悪な賃金・労働条件が正規労働者の労働価値自体を押し下げている」として、アメリカのマクドナルドなどファーストフード労働者の運動を映像で紹介しました。米国ファースト労働者は「15ドルと労働組合を勝ち取ろう!」とのスローガンで、最低賃金15ドル(約1,700円)と、少数組合には認められていない交渉権の獲得をめざし、全米各地で仲間づくりの運動を展開しています。
講師は、組合員拡大の具体的実践例や、春闘に向けて「累積赤字でも賃上げしている会社がいくらでも存在していること」や、「賃上げは労働者への投資でありベアゼロは労働者の命を奪う愚かな経営である」と参加者を大きく激励しました。
Aの仲間が支援の訴え
講演に続いて、「新入職員の試験期間満了で解雇された」A信組(大阪)の仲間が裁判闘争への支援を訴えました。
理不尽な職場実態に強い怒り
「講演中の労働法制局長」
3つの班で行われた分散会では、職場実態や2015年春闘への思いなどを出し合いました。「これから社会を背負っていく若い人たちを会社の都合で簡単に解雇することに怒りを覚える」「職場がギスギスして仕事がやりにくい」「『自主』『任意』という名で休日に勉強会をやっているのは、せこすぎる」「経営者はコンプラ違反でも何のお咎めもないのに、労働者は事務ミスでクビになるなんておかしい」「地域の人口が減っているのに、業績目標だけ右肩上がりでは、こなせるはずがない」「『有給休暇をとるなど社会人として考えられない』と上司から言われたが、おかしくないですか」「なんの理由も示さず、いきなり降格の辞令が渡され、悔しくてならない」「非正規労働者が獲得してきた優良大口顧客は次々に正社員に担当が変えられるのでは、やっていられない」「『全員営業』という口実で渉外手当をなくそうとしている」「店頭での苦情処理を非正規労働者に担当させているのは理解できない」「上司に同行訪問されたら顧客からの苦情が相次いでいる。お客さんを怒らせるような同行訪問ならやめてほしい」等々、現場の仲間の「怒り」が炸裂しました。
金融ユニオンからも本学習会に多くが参加しました。
(近畿支部)