2015/11/10

職場だより|精神疾患克服の道のり

 職場でパワハラに遭遇し、精神疾患を発症してから、もうすぐ3年になります。

 金融ユニオンに加入した1年前から、少しずつ良い方向に向かいました。ユニオンの皆さんの励ましを受けて、団交を行う中で、自分自身の気持ちが切り替わったからです。

 精神疾患に陥った3年前は、悲しみと絶望の感情に支配され、自分を責めたりしましたが、今は悲しみを怒りに変え、パワハラのない職場環境づくりのために労働運動を頑張りたいと思うようになりました。

 主治医からは、「医者というのは対処療法しかできない。あなたが人生を切り拓くのを見守るのが僕の仕事」とアドバイスを受けています。12月からは、ストレスチェック制度が始まりますが、日本の企業体質は、体制を作って、あとは放置という「仏つくって魂いれず」の雰囲気があります。

 パワハラに関して何も対処せず、「組織ではよくあること」などと無関心な態度を貫く上司が多いと思いますが、無関心も「ネグレクト」というパワハラであることを周知させるべきですし、現場レベルでストレスチェック制度の意義を理解し、つらそうな人がいたら手を差しのべること、同僚同士で助け合うことなどを啓蒙すべきだと思っています。

(東京分会・M)


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