2016/01/01
謹んで新年のご挨拶を申し上げます
2016年 金融ユニオン 中村 弘光委員長 年頭のご挨拶
「写真提供 塩沢忠和弁護士」
オリンピックイヤーの新年をつつがなくお迎えされたと思います。
NHKの朝ドラ「あさが来た」の主人公がびっくりした時に表現している「びっくりぽん」が現実にもありました。それは、立憲主義を破壊する「安保法制(戦争法)の強行採決」と「環太平洋連携協定(TPP)の大筋合意」です。平和と安全・安心の食料供給が脅かされることになります。また、TPPの投資家対国家紛争処理(ISDS)条項も各国の主権と衝突する恐れがあります。
春闘では、一昨年の大手金融機関に続き、昨年は地方銀行にも20年ぶりにベア引き上げの回答があり、前進しました。また、非正規労働者にも時給の引き上げが広がりました。
非正規雇用の割合が初めて4割に達しました。非正規雇用者の増加が個人消費の低迷を招き、景気回復の阻害となっています。正社員と非正規雇用の格差を是正していくことが求められています。
金融ユニオンでは、裁判闘争等でたたかってきた解雇争議も、それぞれの裁判を解決することができました。現在も、メットライフアリコのパワハラ労災裁判やA信組の不当解雇裁判がたたかわれており、引き続き多くの仲間の支援で勝利判決を勝ち取りましよう。
残業代ゼロ制度の創設など労働者保護法制が全面的な危機に直面しています。組合員の要求実現に向けて、何事にも粘り強く地道に行動して1つずつ実現できるようにしましょう。一人一人が自らできることに確信を持って行動することが今、重要になっていると思います。
健康で元気に活動できるよう、今年もよろしくお願いします。