2016/01/27
本気で賃上げを! -みどうすじ総行動学習会-
「本気で賃金底上げをと、斎藤講師」
大阪の地域総行動の「みどうすじ総行動」主催の学習会がエルおおさかで行なわれ、金融ユニオンからも参加しました。
全労連から賃金・公契約対策局長の斎藤寛生氏を講師として招き、「本気で賃金の底上げを勝ちとるために」と題した講演を受けました。
斎藤氏は、アメリカのファストフード労働者の貧困解消に向けて組織化を呼びかけたたたかいを具体的に紹介し、「反貧困の市民運動が労働運動と結びついた時、大きな社会的影響力を持った。労働組合が自分たちだけを守ろうとして移民や組織外の人々の苦境を見て見ぬフリをした結果、『労働組合は私たちの味方ではない』として社会から相手にされなくなってしまう。地域社会と連携した労働運動が大切だ」と強調しました。
たたかいに立ち上がった若い非正規労働者の「私が声を上げなければ誰がやるのかと考えた」という発言には、学習会参加者も大いに勇気づけられました。
逮捕覚悟の少数組合員
アメリカでは、職場の過半数を組織していなければ労働組合として認められず、少数組合は要求実現のために逮捕されることを覚悟して立ち上がっているということも驚きでした。
逆にアメリカで立ち上がった労働者からは「日本は少数組合であってもストライキという手段があり、合法的にたたかえるのに、なぜ使わない」という疑問の声が出されているようです。
このアメリカの非正規労働者の「めげずに、誠実に、何度も」組合加入を訴える活動に、『本気度』を見た思いでした。
地域での最低賃金の差は、実際の賃金の格差となり、賃金の低い地方から高い地方に人を流出させ、地域社会の活力が失われていくことを、実際の調査データをもとにした講演には説得力があり、改めて全国一律最低賃金制の重要性を痛感しました。
(近畿支部)