2016/02/13
16春闘、賃上げ待ったなし 学習の力を要求実現に
-近畿地協春闘学習会-
「伊藤講師」
京都のホテル本能寺で近畿地協春闘学習会が開催され、九州・北陸・東海のなかまも参加、金融ユニオンからも15名が参加しました。
日本だけが異常な労働実態
全労連雇用・労働法制局長の伊藤圭一氏は、「リーマンショックの時に、賃上げ要求を自粛したのは日本だけ。リーマンショックをぶっ飛ばそうと諸外国の労働組合はたたかってきた。その結果、リーマンショック以降、日本だけ賃金が下がる国になってしまっている」として、実質賃金だけでなく、世帯総収入が減少し、労働時間の上限規制がないもとで、フラフラの労働者に仕事をさせている日本の過酷な労働実態が語られました。
「もはや大幅賃上げをしなければ、日本経済が立ち行かなくなるところまで来ている。借金してでも賃上げをしなければならない日本経済の状況をわからせるには、労働者が怒り、社会的波及力のある賃金闘争が必要」と今春闘の重要性を強く訴えました。
また、スクリーンを使って「この1年間、日本でも労働者や市民が国会周辺はもとより、全国各地でたたかいに立ち上がってきている」姿を動画で紹介され、労働法制を改悪しようという政府・財界の狙いが「低コスト・使用者の都合で使える労働力とモノ言えぬ労働者づくりにある」ことも資料をまじえて解説されました。