2016/03/05

生活実態ぶつける賃金交渉を -東海地協春闘学習会-

東海地協春闘学習会

「東海地協春闘学習会」

 愛知労働会館で金融労連田畑書記長を招き、東海地協の春闘学習会が静岡・三重・岐阜、地元愛知の組合員が参加して開催されました。

 講演では、安倍首相の掲げる新3本の矢は、

を打ち出したが、労働者の賃金を上げない限り、すべて実現は困難であり、特効薬は月給を10万円引き上げれば「希望を生み出す強い経済」も「夢」「希望」ではなくなり、現実味を帯びてくる。

 とりあえずアベノミクス前に戻すために、一般労働者の実質賃金低下分の約1万円と従来からの底上げ要求1万円以上を加えて「2万円以上」の要求、パート労働者の時給についても同様の考え方で「150円以上」の要求が妥当ではないか。

 また企業がこれまでの内部留保を取り崩さなくても、当面これ以上増やさない経営に転換するだけで月5万9千円の賃上げが可能だ。

 ましてや、メガバンクの労働組合が「マイナス金利で収益環境の悪化が予想される」と、まるで経営者の発言のように早々と要求を放棄したには、あきれてモノが言えない。

 一体何してるねんと批判しました。

 また賃上げの原資は、金融機関では昨年度より預金保険料率が0.042%軽減され、負担軽減分だけでも労働者の賃上げに回せば、どこの金融機関でも大幅賃上げは可能であると、配布された「春闘必勝マニュアル」の中のデータを示しながらの説明を受け、参加者は春闘交渉に生かすべく熱心に聴取していました。

 その後、参加者からは
「職場の人員不足と正行員の基本的事務の無理解で、非正規労働者に時間外勤務が強いられている」
「定年再雇用の時給が低すぎる」
「不安定な時給を月給制にすべき」
「金融リスク商品へのノルマがひどい」
「過当な金利競争による住宅ローン・資産運用の休日相談会がどんどん増えている」
「地域金融機関が斜陽産業視され、学生の人気がない」
などの厳しい職場実態が次々と発言されました。

 最後に、今春闘でのがんばりを誓い合って閉会しました。


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