2016/08/10

私のひとこと|仕事について考える

 私たちは、何時から何時までという契約で仕事をしているはずなのに、最近は、休日セミナーやパソコンでの自宅学習が幅を利かせている。

 銀行は、学ぶ風土の醸成を図ると言い、一人一人の能力開発を促進するためだという。知識を得ることはとても大切であり、それが何かの役に立つことは喜びにつながる。しかし、強制的に学ばされることは真の知識となるだろうか。

 銀行は、強制的ではないと言うが、休日セミナーに参加すれば、資格・検定試験と同様にポイントが付く。ポイントが取れなければ上司から指導・アドバイスという圧力がある。自宅学習にしても、通達や学習ドリル講座等仕事に関係があるものばかり。通達など読まなければ仕事に支障がある。セミナーも仕事をしていく上で欠かせないと思われるものが多い。

 自己啓発ではなく、なぜ仕事として銀行が時間を保障できないのだろうか。本来自由であるはずの時間まで仕事に使うことが果たして仕事をしていく上で有効に働くのだろうかと疑問に思う。

 土日は自分と家族の時間。自由な時間に様々な経験や体験、他の人との交流をすることで、人間として大きくなると思う。

(静岡 松井)


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