2017/04/10

「働き方改革」とは、なんぞや? ①

 2016年9月の臨時国会で、安倍総理は「2020年、そしてその先の未来に向かって、誰もがその能力を存分に発揮できる社会を創る。一億総活躍の未来を皆さんとともに切り開いていく。その大きなカギは、『働き方改革』です。働く人の立場に立った改革。意欲ある皆さんに多様なチャンスを生み出す、労働制度の大胆な改革を進めます。子育て、介護など多様なライフスタイルと仕事との両立、非正規という言葉をこの国から一掃しよう。同一労働・同一賃金を実現する。定年引上げに積極的な企業の支援、若者への投資を拡大する」と述べた。

 安倍総理の言葉巧みな、まやかし発言に国民は危うさを感じ始めている。秘密保護法・安保法制、後半国会では共謀罪法案が準備され、その先には憲法改正を企んでいる。

 そんな矢先に起こった、電通の高橋まつりさんの過労自殺は波紋を広げ、長時間の不払い残業も次々と明るみに。一方で、政府・経団連・連合は残業規制・月100時間未満という過労死ラインを合意した。

 私たちにとって、「働き方改革とは何か」を考えるテーマとして、紙面の許す限り継続して取り上げていきたい。


金融ユニオン・リンク

金融労連ロゴ 全労連ロゴ