2017/05/12

盛りだくさんの仙台行動 宣伝・要請・交渉・交流など -東北地協-

 東北地協は、爽やかな初夏の日差しと美しい新緑の中、恒例の仙台行動に取り組みました。

 朝7時45分から金融ユニオンと東北地協の仲間に金融労連本部より応援を得て活動開始しました。

杜の都信金前で宣伝

 朝一番はカードローンの高ノルマ販売で職員が悲鳴をあげ、離職者も相次いでいるということで評判の杜の都信金前で、金融労連リーフを配布しました。昨年に続いて、2年連続の宣伝配布とあって、受け取りも良く「今年もこのあたりの金融機関に一斉にパンフレット配布ですか?ご苦労様です。」と激励までいただきました。

 ただ、配布開始した7時45分には既に少なくない職員の方が職場に入っており、8時には殆どの職員が入館するなど「早朝の時間外手当未払いがなければいいけど」と心配してしまいました。

●東北財務局

 東北財務局には金融円滑化、リスク商品・カードローンのノルマ営業、業務用携帯電話持ち出し問題などを中心に要請を行いました。特に昨今注目されている銀行カードローンによる多重債務者誘発問題について、実際にカード獲得枚数に加えカードの稼働率までノルマを課せられて渉外活動をしている現場から、「極度額上限近くまで利用している既存顧客を狙って2枚目、3枚目とカードを勧めたほうが契約を取りやすくてすぐに使ってもらえる」「保証会社の専任講師によるカードローン販売研修でローンカードの書留郵便が顧客宅についた頃に訪問し、封を開けてカードを財布に入れさせ、すぐにATMに行って使ってみるように勧めるなど強引な指導が行われている」などとして、改善指導を求めました。

●宮城労働局

 宮城労働局には長時間労働、不払い残業、名ばかり管理職、パワハラ、ストレスチェック等幅広いテーマで要請を行い、各担当官がそれぞれの項目について応対しました。

 名ばかり管理監督者の範囲については、「次長、支店長」といった肩書きではなく、勤務の実態によって判断すべきであることを確認した上で、銀行の次長は、ほとんど管理監督者扱いされていないのに、信金・信組の次長は、多くのところで管理監督者扱いされ、時間外手当が支給されていない実態を指摘し、銀行の次長以上に、管理監督者性の薄い信金・信組の次長への時間外手当支給指導を求めました。

 ストレスチェックに関しては、実際に高ストレスにより産業医の面接指導を受けたが、面接担当は専門の心療内科医ではなく通常の内科医であった上に、職場での勤務状態等のデータが全く連携されておらず、有益なアドバイスがもらえなかった例などを挙げて改善を要請しました。

 その後、宮城第一信金と春闘要求に関する団体交渉を行い、ノルマ問題の実態を具体的に示して、「目先の利益を優先することが、信金にとって最も大切な顧客・地域からの『信用・信頼』を失うことになる」と警鐘を鳴らし、カードローン・リスク商品などのノルマ営業の転換を強く迫りました。

(東北支部)


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