2017/06/10
「働き方改革」とは、何ぞや? ➂
雇用の流動化って解雇自由?
安倍政権は、「裁判に訴えられない非正規労働者が泣き寝入りしないため」と、いかにも非正規労働者に寄り添った制度のように言っていますが、その実は「裁判で解雇無効となっても、低額の解決金で、確実に首切りができる金銭解決」すなわち「理不尽な解雇をしても、企業は裁判が怖くない」という法制化のようです。
これでは企業は解雇事件の和解に応じなくなり、企業が気に入らない労働者や、労働組合の役員などは簡単に解雇されないとも限りません。まさに「解雇自由」法制です。
雇用の不安定な、派遣労働者の拡大
2015年の国会で強行成立された労働者派遣法について、政府は「派遣労働者の正社員化促進」をうたっていました。しかし、実際には、旧法で不十分ながら直接雇用化に効果のあった「職場単位の期間制限」や、「専門26業務派遣違反への直接雇用みなし制度」をボツにし、「生涯派遣・正社員極小化」を進めています。これではやはり「働かせ方改悪」です。