2017/10/10

私のひとこと-格差拡大を容認する「働き方改革」と闘います!

 今、私が勤務している東京金融取引所では、職務も残業も限定なしの働かせ放題『正社員』(以下『無限定正社員』とします)と、職務も残業も限定される『正社員』(以下『限定正社員』とします)を社員に選択させるコース別人事制度が2017年4月1日から施行されています。しかし、8月になっても『限定正社員』では何を限定されているのか明確になっていません。

 それなのに、会社は『無限定正社員』には、成果主義を前面に掲げ「評価によっては賞与が半減になる」との説明のみで、どちらを選択しても雇用も生活給も不安定な状況です。このような状態では、どのコースを選択すべきかが分からないと、団体交渉をしています。

 このような中、会社はこども抱えて働く私に『限定正社員』を選択するようと、個別に呼び出し、脅しをかけてきたこともありました。
会社には、賃金の内容や将来の展望がほとんど分からないため、コース別人事制度に関する質問状を提出し回答を待っています。

 労働生産性の向上を掲げながら「社員個人ライフとワークを両立」するための具体的施策も考えず、正社員間の格差を拡大させる人事制度に反対し、団体交渉のヒントを探しに日本母親大会に参加しました。

 実際に参加してみると、正社員の格差拡大の問題だけでなく、パワハラ、無期転換の闘いなど、様々な問題で闘っている方がいる、というのを実感しました。参加されていた方の職種も雇用形態も様々でしたが、共通していたのは、『命より大切な仕事はない』『生活のための仕事に殺されない』『誰のこどもも殺させない』という思い。

 日本母親大会の会場で、金融ユニオンのビラを配布して宣伝も行ってきました。用意しておいたビラはあっという間に無くなり、他の方のビラを配布してきました。貴重な体験をすることができました。

 今年の秋に労働基準法、労働契約法等、労働者を守るべき労働関係法の法改正の審議入りするようですが、改悪させないためにも職場での闘いを頑張ろうと思いました。

(東京分会・I)


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