2017/10/10
「働き方改革」とは何ぞや?⑦
同一労働同一賃金を考える
そもそも人間らしく働くために必要な賃金制度とは何だろう。安倍首相は一億総活躍プランで、「非正規という言葉をなくす決意で臨む」と語った。
日本の多くの職場では、非正規労働者の雇用がどんどん拡大し、正規と非正規の格差が大きくなりすぎたため、見過ごせない状況となってきたということであろう。
ある労働政策などを研究・調査をしている機関が発表した調査結果では、フルタイムで働く労働者に対するパートタイム労働者の時給水準は、日本→56.8%、フランス→89.1%、ドイツ→79.3%であり、日本の格差は著しいとしている。
一方、経団連は昨年7月、「同一労働同一賃金の実現に向けて」と題するものを発表し 、欧州諸国と日本の制度は違うことを強調し、経団連の求める「日本型同一労働同一賃金」は、職務内容・仕事・役割・貢献度の発揮期待(人材活用の仕方)など、様々な要素を総合的に勘案し、自社にとって同一労働と評価される場合は同一賃金を払うことを基本的な考え方だと、法制の改定には反対を表明した。
(―の所は日本的な曖昧かつ抽象的な表現と思うが・・・・)
廃案をめざすチャンス!
安倍首相は突然の衆議院解散を宣言したが、「モリカケ疑惑隠し」と呼ばれ、憲法学者などからも憲法違反の疑いがあるという暴挙に出た。
小池都知事の立ち上げた「希望の党」がどこまで議席をとるのかとマスコミは騒ぐが、いずれにしてもこの法案が廃案されることを願うばかりである。