2017/12/10
支部だより 労働者代表が適切に選出されていますか?-北海道支部-
三六協定締結などのために各事業所では労働者代表を選出しなければなりませんが、正しく行われているでしょうか。選出は事業所ごとで、企業単位ではありません。
ですから過半数以上を組織する労組と協定を結べばこと足りるというものではありません。
各事業所に正社員や契約社員、嘱託職員、パートタイマーの労働者が働いている場合、雇用形態に関わらず全員が労働者代表を選ぶ権利と選ばれる権利を持っています。
事業所のトップが都合の良い人をこそっと決めて、三六協定を結んだらそれは無効だということなのです。非正規労働者の方は労働組合にも入れず、労働者代表の選挙にも参加できていない現状が多いと思いますが、大変問題があります。
私の支部では、組合員の働く北海道銀行の事務センターでの労働者代表選挙が毎年行われていないことや選挙に非正規労働者が加えられていないことを団交で取り上げ、直ちに是正させました。
事前に知り合いの労働法制に詳しい教授の知恵をいただいたことがよかったです。
皆さんの職場はいかがでしょうか?パートの方は選挙に参加していないのでは?ただ同じ事業所で働いていても、雇い主が異なると対象外です。その方は派遣会社との協定になります。
三六協定がなければ週40時間、1日8時間以上の労働をさせられませんが、日本には三六協定をキチンと結んでいるところはあまりないようです。あの有名な電通の三六協定は無効と監督署に宣告されました。労組の力で改善させましょう。
(北海道・S)