2019/03/28

ベア、臨給の契約社員差別拡大回答の是正を要求!-三菱UFJ銀行

 3月28日、春闘団交を開催しました。3月25日の賃上げ回答は、定例給与1%の引上げ、臨給は定例給与の総量が、前年比101%(ユニオンの誰でも3ケ月要求に対し、定例給与の2.82ケ月相当)の内容でした。配分では、役付者には5000円、一般行員は、4000円、時給の契約社員には時給10円(フル勤務の月間155時間勤務者で1,550円)です。引き上げ時期は、今年9月から実施。

 銀行の引き上げ理由は、「昨年末の東京都の消費者物価上昇率が0.9%、秋の消費税増税見合いで1%相当の実質賃金のカバーと、業務の内容の厳しさを反映して努力に報い、さらに今後の銀行の厳しさへの努力の期待を込めた。従業員組合の要求は、0.5%要求であるが、それ以上の回答をした」との説明でした。

 三菱UFJ銀行の組合要求以上の会社回答として、マスコミでも取り上げられ、メガバンクの回答の足並みの違いを含めて報道されていますが、私たちは次のように改善を要求しています。

 賃上げについては、銀行の引き上げ理由での改善は評価するが、契約社員と一般行員との差別是正を。長年にわたる契約社員の臨給要求に、今年も「ゼロ回答」は許されないと厳しく抗議しました。

 各地での判例や厚生労働省の『業務貢献度に応じた臨給支給等の均等待遇』が問題にされており、契約社員が一般行員と差別されていいわけがないと、一般行員水準(時給25円で、月間3875円)の引き上げを強く要求。時給契約社員の平均時給を銀行に質問しましたが、回答はありませんでした。

 3月14日に大阪支店で配布した金融労連アンケートにも何通も切実な声として届けられており、仲間の皆さんへも、それぞれの立場で銀行に対して要求の声を届けようと呼び掛けています。

 さらに、今年5月の10連休で、時間給労働者の賃金減に対する3日分の特別手当の支給を要求していますが、拒否されています。春闘回答の銀行意見を踏まえれば、賃上げで差をつけ、臨給もなしで10連休の保障もなしでは、契約社員を人並みに扱っていないといわざるを得ないと厳しく要求していきます。その他にもインフルエンザ予防接種の補助等も要求しています。

 金融ユニオンは、銀行のみならず関連会社の組合員もいることから、銀行回答を関連会社からも同様内容での早期回答を要求しました。

(U)


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