2019/04/12
三菱UFJ銀行社前宣伝、近畿財務局要請行動に参加
4月12日、第二次財務省金融庁包囲近畿大行動の一環として、三菱UFJ銀行大阪営業部と今橋事務センターに朝・夕に分けて、ビラとリーフを配布しました。この日の宣伝行動では、「非正規にボーナス・退職金を! 店舗統廃合・事務合理化への不安をなくす労使協議を!」と掲げたノボリを立てかけての行動でした。受取状況は良好で好意的なもので、「非正規には冷たい」従業員組合への不満を話しかけてくる労働者もありました。
近畿財務局要請
同日、金融の労働組合と公務の仲間が近畿財務局への要請行動に取り組みました。金融労連からは、
- ①「顧客本位」と言いながら、「利益重視」の党歔欷金融監督の考え方が、現場での実例として、普通預金口座開設に、本人確認書類を徴求して反社会的勢力でないことも確認できているのに、「儲からない。面倒くさい」など、金融機関の勝手な判断で、担当者が「口座開設拒否」の説明を顧客にさせられているが、これは行き過ぎではないのか。
- ②スルガ銀行の事件のように、「ノルマができないのなら自殺せよ」式のパワハラが、不正事件を生んでいる。経営者からのモニタリングだけでなく現場の労働者の声にも耳を傾けるべきだ。
- ③銀行を舞台にしたTVドラマでは、金融機関が企業に対して生産性の向上を指導するとして、企業の労使間で決めたことを無視し、人減らし・リストラを企業に求めることは、金融庁として是認するのか。
- ④信用金庫では、カードローンを返済した顧客に、ニーズを無視したローンの空き枠利用を勧めている実態があり、「顧客本位」とは言えないがそれでいいのか。
などと実態の改善を申し入れました。
利用者にもしわよせ
同要請行動に参加した大阪いちょうの会(大阪クレサラ・貧困被害をなくす会)の代表からは、カードローンによる自己破産者増加の問題や銀行がカードローンを貸し込んでいる実態を厳しく追及。
また、中小業者の団体である大阪商工団体連合会からは、信用保証協会がダメと言うと、助言もなく一方的に融資を拒絶されたという信金の実態や、意味のない書類の提出や商慣習・顧客の意向を無視した融資条件が出されているなど、金融庁の「顧客本位の業務運営」方針と「収益力強化モデルの構築」のハザマで、金融機関の現場や利用者の間で矛盾が広がっていることが鮮明になりました。