2019/05/03
憲法施行72周年記念 市民のつどいに参加 -名古屋にて
毎年5月3日、名古屋では恒例になっている愛知憲法会議主催の「市民のつどい」に参加しました。
今年は、早稲田大学法学学術院の水島朝穂教授の講演と落語家立川談四楼師匠による憲法寄席でした。
第一部は水島教授の講演で、「危ない日本の憲法診断―立憲か、壊憲か」は分かりやすく、憲法記念日にふさわしい講演でした。水島教授は、講演中何度も「私のホームページを開いてキーワードを入れて検索してください」と話され、時間が足りない様子でした。この原稿を書くためにホームページを検索すると5月6日更新で、名古屋での講演内容が書かれてあり、おさらいをしました。以下はその要旨です。
名古屋での講演と同時間帯に、東京での日本会議系の「憲法フォーラム」では、安倍首相がビデオメッセージを寄せていて「2年前のビデオメッセージで2020年を新しい憲法が施行される年にしたいと申し上げましたが、今もその気持ちに変わりはありません」と述べたとありました。
新聞各紙の世論調査では、「戦力を持たないことを定めた9条2項を維持したうえで、自衛隊の根拠規定を追加する案」について賛否を問うたところ、最も高いところでも賛成は、47%で世論は望んでいるわけではない。この日の安倍首相のメッセージは「憲法をのっとる(乗っ取る)」という姿勢を明確にしたとあります。
安倍流「5つの統治手法」
- ①情報隠し
- ②争点ぼかし
- ③論点ずらし
- ④友だち重視
- ⑤異論つぶし
に加えて定着させてしまった3つの「裏切り」についても語っています。
- 第一ルールへの裏切り
ルールを決めたものがルールを守らない。 - 第二「公」への裏切りであり、権力の私物化
モリ、カケのみならずお友達に勲章を渡す、自衛隊のトップにお友達をすえて、定年延長を繰り返すなど。 - 第三時間への裏切り
「毎月勤労統計調査」の不正で抽出した東京都の事業所数を約3倍にする「復元」が行われ、前年比の伸び率が高く出るように操作された。もらえるものがもらえない状態でいるという時間の経過が人を傷つける。
「無知の無知の突破力」(無知だということを知らない)を持つ最高権力者が、憲法に則(のっと)らず、憲法を乗っ取ることを企てている以上、私たちは、憲法に則り、権力者をしっかりと監視して、政権交代を求めていかなければならない。
と結んでいます。
集会の後は、名古屋市公会堂(鶴舞)から大須、矢場町までデモ行進をして「憲法を守ろう」「改憲反対」を訴えました。
(愛知・K)