2020/07/10
コロナ対応に納得いくまで再質問、文書にて質問状の応酬-北陸銀行
今春闘では、コロナ対応についても労使協議をしているところが少なくありません。
北陸支部は、北陸銀行(本店・富山市)のコロナ対応に関する回答に対して、不十分な点や、不明確な点を「再質問」いう形で文書での申し入れを行っています。
- 組合 :「石川・福井では昼食時間を営業休止にされていますが、富山が営業休止されないのはなぜですか」
- 銀行 :「銀行は社会インフラとしての重要性から店舗営業による業務継続が強く求められる。富山県内の店舗については、当行の預金・貸出シェアが1位であることや、昼時間帯の来店顧客数等を総合的に勘案し判断したものである」
- 組合再質問:「来店顧客数は富山と石川・福井ともどれだけの違いがあるのですか」
- 組合 :「職員間の懇親会等の実施は原則禁止となっていますが、その根拠を教えてください」
- 銀行 :「接待や懇親会の会場は三密状態となる可能性が高く、集団感染のリスクが高いことから、接待や懇親会の原則禁止を求めたものである。緊急事態宣言の解除を受けて、現時点では一律的な禁止を解除しており、各職員の事情や意向に十分配慮したうえで、参加人数を抑制するなどの感染防止拡大への工夫をお願いしている。
- 組合再質問:「集団感染のリスクが高いことだけでは、原則禁止の根拠を示したことにはならない。(東京の屋台船の感染源は誤報であった)。私権を制限する根拠を示して説明しなければならない」
- 暑い夏のマスク着用について
銀行の「三密を避けながら熱中症予防に取り組んでいく」という回答に対して組合は、扇風機・水分補給方法・冷房設定温度・予防グッスの使用など、具体策を再質問で求めています。
- その他
「接触8割削減の銀行としての具体策」「コロナ拡大のもとでの人事異動」「テレワークの実施状況」についてなど
「コロナ対策と言えば何でも許される」という風潮に流されやすい中で、労働組合が個人の権利などの制限に対して、厳しくチェックして警鐘を鳴らすことはとても大切なことではないでしょうか。