2021/01/28

三井住友銀行の派遣切りを許さない

 1月28日、銀行の関連派遣会社から三井住友銀行に派遣されていたMさんが、正社員・直雇用契約社員など雇用形態の変更が求められる「派遣3年ルール」の適用を目前に控え、4月末日で契約満了解雇を通告されました。

 Mさんは、従来の3ヶ月の契約期間が、昨年7月、派遣先銀行の都合で1ヵ月に短縮されたため、雇用不安から組合加入をして、従来の3ケ月契約に戻すことができました。現在の契約は12月1日から2月末までで、その次の契約を2ケ月に短縮して4月末で雇い止めとの提案でした。

 契約期間の変更も派遣切りも銀行の当該業務を、銀行の直雇用の契約社員に振り替えるという理由です。派遣元も、銀行の業務体制の変更がどういう理由か聞かされていないとのことです。金融ユニオンは、さっそく派遣元と派遣先へ団交の申し入れを行いました。

この半年間での派遣元との交渉では、銀行による契約期間の一方的な短縮変更を元へ戻させたこと、派遣先のコロナ対策の不備の改善、派遣先の銀行店舗でのロッカーの派遣社員への貸与など、労働環境の改善を勝ち取ってきました。実質上の使用者としての銀行による解雇であり、当該業務は銀行として継続するのだから、派遣労働者を銀行直雇用にして担当させることで、雇用を継続できます。コロナ禍のもとで、非正規労働者を路頭に迷わせることを許さず、他の派遣会社を含めて同様の扱いを受ける仲間にも声をかけて組合員を増やしながら取り組みを進めたいと考えています。


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