2021/10/23
みんなで喜び怒り悩む労働組合活動を-近畿地協第16回定期大会開催
10月23日、近畿地協第16回定期大会がオンラインで開催されました。
来賓として、京都総評議長は、「コロナ禍で命も暮らしも生業も危機的な状況になっていることを体験してきた。地域から寄せられる悲鳴や怒りの深刻さと強さを本当に実感している。最低賃金ギリギリで働かされる労働者、減らされ続ける年金、孤独死など政治全体の歪みが家族みんなを襲う実態をイヤというほど見てきた。これに対して、政府は五輪やGOTOなど、あらゆる方向に金をどんどん投入した。岸田首相の『成長なくして分配なし』というのは、成長がないから分配もないよというふうに聞こえるが、これはアベノミクスと同じだ。これを言うなら、ぼろ儲けの大企業の内部留保を、国民の暮らしと命の現場に再配分してこそ政治ではないかと思う。京都総評は今度の総選挙で野党共闘による政権交代の実現を呼びかけている。労働者・労働組合の要求実現のためにもどうしてもこの政権交代が必要になっている。『最低賃金が払えない企業は淘汰すればいい』という政府ではなく、『助成や減税など国の責任で最低賃金を保障できる環境をつくる』という共通政策を掲げる野党政権を実現させよう」と強く訴えました。
その他、以下様な議論がありました。
- 「私たちは志を同じくする京都北都従組を少しでもサポートできればという思いで、OBが中心となって金融ユニオンの京都北都信金分会を昨年結成し臨給への人事考課導入問題など従組が抱えている課題を従組との合同会議で話し合ってきた。結成1年経過を機に定期大会を開催して泊り込みで話し合う機会をつくる予定」(京都北都分会)
- 「三井住友銀行の勝手な都合で契約満了解雇された2人の派遣労働者のたたかいは、銀行の乱暴なやり方に強い怒りを持ちながらも、裁判ではなく、派遣元のSMBCヒューマンキャリアに求職活動中の一定の賃金補償で解決。あおぞら銀行の内部告発者に対する報復的懲戒処分撤回の取り組みは、現在、東京都労働委員会で審理が続いているが、労働組合でひとりでも頑張ることの大切さを私たちに教えてくれていると思う」(大阪分会)
- 「ズーム大会を色々見ていると、しゃべり慣れたOBなどの発言はあるが、リアル大会に比べると明らかに発言が少ない。ズーム会議の活用で組合活動が楽になっていることは確かだが、参加者は増えておらず、議論も表面的なものになっている気がする。コロナ前は議論が白熱して会議が終わっても、場所を移した交流会などで、議論の続きがとことん、できたがズーム会議は終了と同時に画面から退出したら、空虚な孤独感に襲われることがある。ズームとリアルを併用して、参加者増と突っ込んだ議論に取り組んでほしい」(直属分会)
その他、枚方信金の仲間が10月に新しく金融ユニオンに加入されたことの報告が行われました。
会計監査報告を含めたすべての議案が出席代議員全員一致の賛成で採択されました。