2022/01/01
委員長あいさつ
新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、つつがなく新年を迎えられたことと存じます。
昨年を振り返れば、一昨年同様にコロナに翻弄された一年でありました。コロナ禍で国民の反対を押し切って開催されたオリンピックでは、アスリートへの応援という人心を掻き立てて、物事の本質を分かりにくくされました。菅前総理のあっけない退任により、衆議院選挙では与党が息を吹き返し、維新の会が議席を増やしました。
私の地元、愛知県では、「表現の不自由展」に端を発した大村県知事のリコール運動において、大量の署名偽造が平然と行われました。表現の自由を奪い、物言う口をふさぐことを市長自ら先導した行為は、民主主義の根幹を揺るがすものでした。名古屋市長選に河村氏の再選を許してしまったことは、名古屋市民としてとても恥ずかしい出来事でした。
憲法改正を是とする勢力が力を増しています。台湾有事や北朝鮮を引き合いに「戦争をする国」は、ますます身近に迫ってきています。改憲勢力の圧力をはね返し、平和憲法を保持してゆくことが大切です。世界に目を向ければ、軍拡競争が激化しサイバー空間や宇宙まで広がって来ています。唯一の被爆国として、日本政府に対して、核兵器禁止条約を一日も早く批准をさせる取り組み、行動が必要です。広島出身の岸田首相に大いに期待しましょう。
職場に目を向ければ、臨給どころか、賃金までも「もらってみなければわからない」状況になりつつあります。そのことは、コロナ禍もあって働く人々の分断を加速させています。良い事も、悪い事も「見て見ぬふり」がハラスメントを助長させています。職場の中に「お互いさま」の気持ちをもう一度根付かせましょう。私たちは、個人加盟の労働組合です。誰しも職場の中ではたったひとりですが自らの行動で示していきましょう。
昨年の大会は直前にリモートに切り替え、今年の中央委員会は、２年連続でリモート開催になります。対面で開催できる時が来ることを信じて、元気に仕事も活動も続けて行きましょう。 今年一年が、良い年なりますように!!
