2022/05/11

銀行の論理より障がい者に配慮したサービス提供を
-三菱UFJ銀行要請-

 三菱UFJ銀行名古屋営業部へは、日を改め5月11日に要請を行いました。

 毎回、一緒に要請をしている視覚障がい者協議会の皆さんと、以下の内容を要請してきました。

 銀行回答は「代筆は受付時に本人の意思確認ができれば可能であるが、生命保険、金融商品仲介、保証付きローンなど銀行が媒介するものは、引受先の確認が必要となるので銀行だけでは判断できない。先方の了承が得られるのであれば可能」というものでした。

 新ビルについては、「名古屋市にバリアフリー認定を受けた。触知案内板のインターホンで呼び出してもらえれば係が案内します。誘導ブロックは、床面の黒色の対比を考慮してシルバーとし、ブロックの上面の色は皆さんの要請があり黄色にした」。ATMの撤去については「見直しを行った結果であり、コンビニATMのご利用もお願いしたい」との回答でした。

 その後の質疑応答の中では「代筆については状況がよくわかった。触知案内板のインターホンは是非活用してみたい。敷地内誘導ブロックは、弱視の仲間にも来てもらい、黄色が識別できる有効なものか実証してもらう。『公道から敷地までのブロックについては、名古屋市へ言って下さい』と従前から変わらない回答なので引き続き求めていく」など意見が出されました。

 今回の要請では、特に商業施設内のATMコーナーが廃止され、「イオン銀行ATMはあるが、視覚障がい者用の受話器がついていないので利用できない。目の見える人は、イオン銀ATMでも手数料なしで引き出せている。地下鉄に乗って支店まで行くには、ヘルパーが必要になる。そのこと自体にもお金がかかってしまう。イオン銀行にATMの更改を銀行から要請してもらえないか」という声も出されました。

 また、県立名古屋盲学校近くのATMコーナーの廃止で、職員や生徒が困っている実情も訴え、受話器付きのATMが近くにあるかという事も、撤去時に考慮して欲しいと要請しました。

 硬貨取扱手数料については「コストがかかっている事であり、引き続き検討していくがご理解いただきたい」との回答です。時間単位の保育所など現金払いのみでキャッシュレスが進んでいないところもあるので本当に困っている実例をあげ、手数料の再考を要請しました。

 その後、参加者全員でビル1階の触知案内板を検証しました。見えているのと、触って点字を読むのとでは違いがあり、実際にインターホンがどこにあるのか探せない、もう少し近くに点字の表示があればすぐに呼び出しできること等を指摘しこの日の行動を終えました。


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