2023/03/10
私のひとこと|「現代社会にはハラスメントがあふれている」
2月23日、愛知健康センターと愛知争議団の共催で、「ハラスメント」についての学習会がズームで開催され、名古屋南部法律所の岡村晴美弁護士から講演を受けました。
ILO条約第190号は、『暴力とハラスメントとは、単発的であるか反復的であるかを問わず、身体的、精神的、性的または経済的危害を与える意図があるかまたは結果として危害を与えるか与える可能性のある、許容できない範囲の行為や慣行またはそれらについての脅威である』としており、全ての言葉に意味のある文章で、家庭ではDV、児童虐待、高齢者虐待。職場ではパワハラ、モラハラ、セクハラ、マタハラ、モンスターカスタマー(クレーマー)。学校ではいじめ、アカデミックハラスメント、モンスターペアレントなどがあり、共通しているのは人が人を支配する構造である。
- ●ハラスメントの被害は深く、後々まで残る。
- ●被害者に「どうして?」と聞くことでは解決しない。
- ●ハラスメントは加害者側に問題がある。
- ●ハラスメントの構造は共通しているので、個人的な問題と捉えるのではなく、人権問題や社会問題であるという視点を持つべきであり、構造を理解することでハラスメントは改善できる。
これまで取り組んできた裁判事例から何が争点になり、どのように裁判官が判断したのかを具体的に説明を受けました。
私たちのユニオンの諸会議での発言や労働相談などでも、相手の立場に立った「言葉づかい」や、「態度」の大切さを改めて学んだ意義のある勉強会でした。
(愛知・W)