2023/09/02

三菱UFJ銀行関連会社から新しい仲間が

 9月2日、三菱UFJ銀行事務センターの関連会社MUセンターサービス東京から、Sさんが組合に加入しました。

 フル勤務の契約社員でしたが、上司が現場の声にあまり耳を傾けず、同僚とともに積極的に職場改善に向けて発言してきたSさんに対して、9月1日付で同センター敷地内の別部門への係替えが発令され、その理由を聞いても十分な説明もなく、上司からは、「守ってあげられなくてごめんね」と声をかけられました。同僚からも「私が異動対象になってもおかしくないのに」との声も出されました。 この会社対応にSさんは「モノをいう労働者に対する報復人事ではないか」と組合を通じて係替えの理由説明を求めて9月15日、金融ユニオンに加入しました。

 組合は加入通告及び団体交渉の申し入れを行いましたが、銀行の新人事制度の協議事項とあわせての団体交渉の申し入れであったことから、銀行の人事団交担当者から、「行員でもないSさんが母体行の人事制度協議に参加することは困る」との申し出があり、事務折衝を重ねるなかで、1991年に金融ユニオンの前身である銀産労以来の労使確認事項である「団体交渉のメンバーは、組合は組合で、会社は会社でそれぞれ必要と考える参加メンバーの出席を双方認め合う」ことを再確認するに至りました。

係替えでうつ病に

 第1回目の団体交渉が11月10日にSさん、金融労連中島中央執行委員長、金融ユニオン田畑書記長と三菱UFJ銀行の従来の団交メンバーの参加で開催されました。

 団交では、Sさんの問題は、職場上司のコミュニケーション不足から、係替え後の職場でSさんが心の病で通院せざるを得なくなったことに、会社から対応の不十分さの反省が示されました。団交直前の11月2日にも係替え後の職場で発生したトラブルに対して、銀行側も故意の行為ではなく注意不足からのトラブルであると認めた事がありました。この件でも部長と副部長に呼ばれて、違うポイントにすり替えて注意されたことが、さらにストレスの増加になったことも組合から指摘し、早期に元職場への係替えの実施を強く要求しました。会社からは、関連会社と組合側の要求を受けて協議の上、早期に回答をすると約束をしました。

 一人に現れた職場の状況は、そこに働く多くの仲間にも共通に現れることでもあり、小さいことでも、ひとつひとつ関係者で話し合うことの重要性を労使双方確認しあいました。


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