2023/10/22

4年ぶりのリアル大会
-近畿地協第18回定期大会-

 近畿地協では2019年の大会以降4年ぶりとなるリアル対面型を基本にした定期大会を大阪市で開催し、役員・代議員・オブザーバー参加しました。

【労働組合の「面白い出番」】

 来賓として地元大阪労連の菅議長は、西武百貨店の労働組合がストライキを実施して経営側に雇用確保に向けた「最大限の努力」を約束させたことや、3万人もの個人ドライバーの契約解除が報道されたクロネコヤマトで、18人の女性が組合を立ち上げて初めての団交を行い、「退職強要」にストップをかけていることなどが紹介され、少なくとも労働組合として立ち上がらなかったら、このような前進はあり得なかったと労働組合の新しい出番の局面が生まれている今こそ、私たちが今の闘いの中で具体的に職場にも地域にも社会にも「労働組合の姿」を見せていくということが大事であると訴えました。

【労働組合らしくたたかおう】

 討論では、さまざまな要求があげられました。

【賃金改定は4月が大原則】

 「4月賃金改定という労使間の大原則を、経営者が今春闘で一方的に7月改定という不利益変更を強行してきた。『こんなことでいいのか、この銀行の経営は大丈夫なのか』と追及したら銀行は全く反論ができなかった。

 例えば一例をあげると、初任給を1万7千円上げたけれど、ボーナスで調整されたため年間所得はわずか9千円しか上がっていない。その理由は近隣他行に比べて、新入行員の年間所得はそんなに悪くないからと言う。組合の追及に対して銀行は『募集要項に載せないからいいのだ』などと呆れた説明。また7月1日、賃金改定実施についても組合は絶対に同意していないと言っているにもかかわらず、実際に時間が過ぎて7月1日付で多数派組合と銀行が合意している。しかし私たちは安易な妥結はせず、闘いを継続している」「28年ぶりの賃上げとなったため、基本的に4月1日に遡及して賃金改定がなされるということ自体を職場の仲間が知らない弱点があった。

 不利益を被る金額以上にこれまで長年培ってきた労使の信頼関係が壊されたことを問題視している。間違ったことをしている銀行が解決に向けた提案をしてこない限り譲歩することなどできない」その他、退職後、地元舞鶴で平和運動に取り組んでいる仲間からは「舞鶴でも原爆のテストのために投下した空(カラ)の原爆で亡くなった人たちがいることを、広島・長崎と同様に忘れてはならない。現地で知っている者が世界に訴え続けていきたい」と決意が表明されました。

 会計監査報告を含めたすべての議案が出席代議員の全員一致で採択されました。


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