2024/01/01
金融ユニオン 黒田 清美 中央執行委員長 年頭のご挨拶
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
皆様におかれましては、つつがなく新年を迎えられたことと存じます。
2023年を振り返れば、ロシアによるウクライナ侵略は、開始以来まもなく2年に及ぼうとしていますが、平和への足がかりは見えず、10月には、イスラエルのガザ進行が始まりました。日々のニュース、新聞等では、ガザの悲惨な状況が報じられています。遠く離れた私たちに何ができるのかは分かりませんが、12月末に憲法カレンダーを新年のものに掛け替える時、平和について考えること。それも大切であると考えます。平和でなければ組合活動も出来ません。
1年前、軍事費の大幅増を言い出した自民党政権は、昨年末に政治資金パーティー問題が明るみに出ました。政治家だけが特権として裏金を作るために帳簿不記載、課税逃れが許されて良い訳はありません。私たちは、国民として監視の目を持たなければなりません。
金融の世界では、日銀総裁の交代があり今後の政策変更に身構えるも円安は続いています。そして、ビッグモーター社の不正と損害保険業界との癒着が明らかになりました。知らぬ間に、利用者に損害を与え、保険で穴埋めをして自社の利益とする手法が明るみに出ました。その裏には、厳しいノルマとパワハラの存在があります。
私たちは、これまでも中央や地方の官庁要請でノルマの問題を指摘してきましたが「経営判断」にゆだねる、パワハラの問題には、厚労省の所管であることを理由にしっかりとした回答をしていません。何らかの事象が起こる前の指導こそ大切と考えます。これからも要請行動を継続していきましょう。
スポーツの世界では、WBCでの優勝に始まり、38年ぶり阪神のアレ、日本シリーズの関西ダービー、ケガを負いながらも二刀流大谷翔平の史上最大の契約に沸き、山本由伸投手のドジャーズ入団に終わるという野球界に話題の多い1年でした。陸上やり投げの北口榛花選手は、成績以上に屈託のない笑顔で人々を魅了しました。ひと昔前のスポーツ選手に見られる悲壮感はみじんも感じられません。様々なジャンルのスポーツで世界の舞台で活躍する日本人選手はとても誇らしく感じます。今年も活躍を期待しましょう。
また、将棋の世界では、わたしの地元愛知出身の藤井聡太棋士が、前人未到の八冠を成し遂げたことも嬉しい限りです。対局の都度、勝負メシやおやつも話題になりました。今年は、すべての勝負がタイトル防衛という事ですが、将棋ファンならずとも楽しみな1年になることでしょう。
昨年5月には、コロナ5類移行により、年末年始にはご家族だけでなく、久々に新年会などの計画もされていることでしょう。この一年が皆さまにとって良い年になりますように
【追伸】
元日の能登半島地震で被災されたみなさまへ
まだ余震が続く中で大変な毎日をお過ごしと思います。こころより皆さまの安全と復旧をお祈りしております。