2018/02/04

金融ユニオン第9回中央委員会開催
-全労働者の賃上げと職場改善を力を合わせて取り組もう

金融ユニオン第9回中央委員会開催

<金融ユニオン第9回中央委員会開催>

 金融労連本部で開催された金融ユニオン第9回中央委員会には、全国から中央委員・役員・オブザーバーが参加し、春闘方針・新年度役員定数・当面のとりくみなどを決定しました。

 冒頭、中村弘光委員長は「好景気が続いていると言われているが、私たち国民・労働者に、そのような実感は全くない。安倍政権が誕生してから実質賃金は年収で17万円減少している。今の消費不況は4年前に消費税8%への増税強行が原因だ。経労委報告でも内部留保の活用による賃上げを言わざるを得なくなっている。消費拡大のためには一時金ではなく、定例賃金の引き上げがどうしても必要である。18春闘での皆さんの奮闘に期待します」とあいさつ。

 黒田書記長から、大会以降の経過報告が行われた後、各支部からの取り組み報告が行われました。

ルーズな労働時間管理に

 報告では
「職場でメンタル不全になった仲間が退職した。組合に加入してもらって相談に乗ってやれなかったのが残念だ」
「昨年来、昼休みの休憩時間帯の削除が経営側から提案されているが、未だ実施されていない」
「時差出勤の利用制限や日数制限などが撤廃されようとしている」
「時差出勤のパターンが増やされて、労働時間管理が困難になっている」

非正規差別は着実に是正

 「非正規労働者も65歳まで雇用確保を実現させた。さらに65歳以降の雇用も可能となっている」「勤続3年以上の有期雇用者の無期雇用転換を実現」「時給労働者の無期雇用転換について、年収同額の中で、ボーナスが支給される無期雇用に転換すれば、時給が減少するので無期転換申込みをためらっている仲間がいる」「非正規には臨給・退職金がないのに60歳になれば、正社員同様、賃金3割カットには納得できない」「会社意向どおりに働かされる無限定コースと職務・残業等限定コースの2通りの人事制度といっても、多忙な時に『残業限定』だから定時退社などできるわけがない」「定年再雇用者の臨給支給基準が具体的に明らかにされなかったが、長い間勤務してもらっている『ご苦労さん代』だとして、再雇用者間での格差は微小だと説明された」「子会社の全労働者にも1月から昼食代の支給実現」「利用者の声を地域総行動でとりあげて銀行に要求していくことが大切」「パワハラの改善と有休取得を求めて新たに組合に加入」「無期雇用転換申込みは労働者の権利であり、経営者は拒否できない。転換を絶好の機会ととらえて非正規労働者への臨給・退職金支給などの要求を実現していきたい」等々、全国各地で奮闘していることが生き生きと語られました。

 また、大阪シティ信金の尾形さんから、争議が裁判和解で解決したことの報告と、これまでいただいた支援に感謝が述べられました。

 書記長が、「誰でも月額2万円以上・時給150円以上の賃上げ」などを柱とした春闘要求案を提案し、全ての議案が全員一致で採択されました。
最後に委員長が「3月1日の要求提出に向けて、力を合わせて取り組もう」と閉会挨拶を行い、新たな前進を誓い合い終了しました。


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