2018/03/10
裁量労働制ってなんだ?
裁量労働制ってどういうこと? 今国会で論議されているが調べてみると、「実際の労働時間に関係なく、あらかじめ決められた労働賃金を支払う制度」とある。
サービス残業だらけのブラック企業ほど裁量労働制を先取り実践している。賃金は安く固定化しノルマをこなすまで夜中まで働かせる。要は労働者に対する労働時間の規制をなくすのが目的なのだ。
賃金の裁量も労働時間の裁量も労働者にはない。労働者が団結し二千万人くらいのナショナルセンターをつくり、経団連と対等の力関係で賃金や労働時間を決める。そんな社会を早く実現させなければ日本の未来は開けない。
バブル崩壊以後賃金水準の引き下げで儲けてきた無能な経団連のため、電気製品、スマホだけでなく自動車でも日本は新興国に追いこされ、所得は下がり人口減少の衰退国になった。ITや金融でもさえない。
しかし世界一の債権国であり、現状でも北欧なみの生活水準や豊かさは可能だ。税制改正による貧富の格差是正とともに人口増加社会への転換を実現しなければならない。労働者の生活と権利の向上のためには裁量労働制拡大や高度プロフェショナル制度などは必要ない。必要なのは次世代の育成に対する最大の投資であり、未来を担う産業の育成と能力に富む創造的な労働者の生活を保障することである。
(北海道・S)