2018/06/10
春闘要求実現 改悪も 東海支部
時短のためには「改悪」も(静岡銀行)
静岡銀行では、今春闘で労働時間短縮などでの改善提案が出されていますが、一部の部署でのフレックスタイム制の導入や時間外手当の割増率の改悪などとセット提案となっています。
提案では所定勤務時間を従来の「通常日8時45分~17時05分、特定日(月初・25日・月末前日・月末)8時45分~17時45分」から、特定日を廃止し、8時40分~17時に5分間前倒して一本化。特定日の全廃によって年間27時間20分短縮され、年間所定労働時間が1796時間40分となり、初めて1800時間を下回ります。
さらに、私たちの厚労省・労働局要請が功を奏し、制服の着替え時間を朝・夕それぞれ5分間ずつ労働時間にカウント。公共交通機関の遅延による遅刻も「正規・非正規とも賃金カットをしない」ことになりました。
しかし、労基法の最低基準まで引き下げる時間外割増率の改悪や時間管理を難しくするフレックス導入とセットでは、時短の「本気度」が疑われます。
23年ぶりベア2,561円(名古屋銀行)
名古屋銀行は、7月より一人当たり2,561円のベースアップとなります。今回の昇給は、実際の経済状況の好転よりは、政府の方針と労使の信頼回復の面があります。具体的には正行員の職能給(本給部分)並びに嘱託手当に一律2,000円の定額配分を行い、以前から問題視されていたプレイヤー職群(転勤のない内勤女子行員等)との賃金格差是正のため、さらに1,500円を追加するものです。
金融ユニオンの要求に対する銀行回答では、2,561円のベースアップとなっていますが、組合員である私は役職定年扱いの2,000円の定額配分となります。夏期臨給は、昨年同様なので平均支給月数は変わらず1.87カ月です。
団交では、さらに役職定年者の労働条件向上をめざし、子ども手当の継続給付、時間外セミナーの制限など職場の要求実現に、粘り強く取り組みます。
(名古屋銀行・T)