2018/08/10
これが「顧客本位」?
ある新聞に次のような記事が載っていました。
用事で銀行の窓口へ行ったら「インターネットはおやりになりませんか? 今はご家庭でできますよ」と行員に言われました。にこやかではありますが、来店は歓迎されていないようです。パソコンを使えないわけではありません。インターネット・バンキングを始めたものの、パスワードがどんどん複雑になるため、今は遠のいています。
三メガバンクはそろって従業員や業務量を減らす大リストラを発表。顧客が自分で端末を操作する「デジタル店舗」の試行も始まっています。来店とインターネットで手数料に差をつけるなど、あの手この手で来店客を減らそうとしています。その結果が人減らしでは、銀行で働く人が幸せになれません。
生活に必要なパスワードは銀行だけではありません。覚えなければならない番号、記号は増える一方。記憶力は加齢で衰える一方。これが便利な生活なのでしょうか。
労働組合の増員要求に対して、これまで経営者は必ず「来店客数や伝票枚数」を口実に増員に応じてきませんでした。
信金・信組などでは、来店客数を増やすために色々と知恵を絞ってやってきただけに、この新聞記事は衝撃でした。
メガバンクの来店客削減による業務量削減は、労働者削減の「地ならし」であり、いま金融庁が進めている「顧客本位の業務運営の原則」に明らかに反していると思うのですが
(T)