2018/10/27
厳しい職場実態改善を -北陸地協定期大会-
10月27日、北陸地協大会が金沢・勤労者プラザで開催されました。冒頭、主催者を代表して、議長が「職場では、メンタル面で体調を崩し、退職者が後を絶たない状況が続き、将来に不安を感じながら利益追求に向けたノルマに苦しめられている。経営にモノが言える私たち金融労連の組合が踏ん張らないと、職場環境は良くならない。名ばかり組合に任せるわけにはいかないので、みんなで厳しい生活・職場状況を改善していこう」と挨拶しました。
来賓として参加した金融労連前書記長の田畑さんは、「労働組合は現場で悩み、苦しんでいる仲間を激励し、勇気付けられるところであってほしい。そのような素晴らしいことができる労働組合の仕事に関わって全国の色々な仲間と知り合えたことが、私の大切な財産となっている。いま職場で悩み苦しめられている状況を変えるためには、一部の組合役員任せではなく、みんなで労働組合が、やりがいのある仕事、お客さんのためになる仕事を作り出し、ハラスメントをなくすよう全力で取り組んでほしい」と訴えました。
幹事会からの議案提案後、各単組から報告が行われました。
- 「経営者と一緒になって労働時間延長を進める御用組合から組合費のダンピングによって職員組合からの脱退攻撃を仕掛けられているが、組合員の切実な声を大切にして粘り強く闘っていきたい」
- 「長い間、賃上げがなかったが、今春闘では10月にようやく定昇込みで平均14,044円(5.69%)の賃上げが4月に遡って実現することになった」
- 「春闘・夏期臨給妥結後、来春闘での諸要求を組合員の実になる切実なものに見直す取り組みを進めている」
- 「解雇争議が5年経過しようとしている。不当判決が出されたが、合併先の組合からも争議を早く解決して、こちらに入ってほしいと言われている。解決に向けて引き続きがんばりたい」
- 「昼休み取得時間帯が広げられたが1時間とれない状況は変わっていない。始業・終業時刻を各10分前倒しして自主勉強会などに充てたりされている職場もある。希望者全員が無期雇用へ転換されず、成績や素行不良を理由に何人かは退職を余儀なくされている」など、厳しい職場実態と改善に向けた決意も語られました。
昼食休憩後には、20年程前に相次いで発生した、金融機関の経営破たん・首切り攻撃に対して、全国・地域の仲間と総がかりで取り組んだ「不動信金のたたかい」のDVDが上映されました。20年前の状況を知らない若い人たちは、DVDを食い入るように見て、この組合の大闘争以降、経営破たん処理から合併方式による救済に転換されてきた経過を学習できたようでした。
全ての議案が満場一致で採択されました。