2018/12/19
2回の団交で次々と要求実現!-福岡・ほけんの窓口グループ-
1月号で紹介したほけんの窓口グループ・Nさんの加入による団体交渉で、労災によるリハビリ勤務が認められ、症状も回復して近々元の店舗へ復帰予定です。
福岡県労連の援助も受け、12月19日の第1回団交で、徒歩負担の少ない店舗でのリハビリ勤務が認められ、1月20日の第2回団交では、再休職前の9月25日からの出勤時に徒歩通勤の負担に耐えられず、タクシー通勤をしていた交通費も支給されることになりました。
さらに事故直後の休職は、欠勤のマイナス評価を心配し、年休を使っての休職であったことから、産業医の面談もなく職場を配慮しての「自主的判断」による出勤として扱われていました。
団交の席で「今後は労災の治療休暇は成績にはマイナス評価もなく、復職時には就業規則上の休職でなくても産業医の面談対応をする」ことが確約されました。
そのために現在3千人以上の従業員がおりながら、産業医は東京に一人という現状から「大阪地区にも産業医を新しく配置する」と会社は回答しました。労災の扱いのルールとして明確にされ、改善が進みました。
Nさんは12月24日からリハビリ勤務を開始し、その後の症状も改善されて2月中旬からは元の店舗で、しばらくはリハビリの時短勤務後、フル勤務での復帰が可能な見込みとなりました。
全職員が昼食休憩の取得できない実態の改善策要求に対しては、引き続き実態調査を踏まえての継続協議も確約されました。職員は安心して働け、お客様に喜んでもらえる職場をめざして組合としても奮闘する予定です。
以下、今回の団交に参加しての感想を述べています。
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組合は「Nさんは会社の現状を考えて出勤した。年休を使っての休業でも本来のリハビリ勤務が必要ではなかったのか。徒歩20分の通勤経路も把握しているはずなので、配慮があってしかるべき」と私の思いを代弁してくれました。
10月中旬以降の、つらい思いを会社に訴えましたが、聞いてもらえず泣きながら徒歩で帰宅する過程で、組合として会社に言わなければの思いを強くし、再休職への診断書の取得、労基署への相談等、助言をいただき、「労働安全配慮義務」が会社にあることも教えられて、組合とともに交渉をしたいと決意しました。
「早くから久留米店での勤務を要望しましたが、それも認められませんでした。しかし、ケガが悪化したため再度の休職希望を申し出た時に、初めて久留米店勤務の打診がありました。要望から打診まで丸一ヶ月経過していました。12月19日の交渉では、私の思いや葛藤などをうまく会社に訴えることができませんでしたが、皆さんの力強い言葉に助けられ、会社が何度か回答に困り黙る場面もありました。
自分のことを自分で主張するのは、なかなか上手にできない事なんだと改めて思い、自分の事のように親身に寄り添ってくれる組合は、労働者にとってなくてはならないものだと痛感します。
おかしいと思うことを、堂々とおかしいと言える勇気をくれるのも組合であり、背中を押してくれるのも組合です。一人じゃない、怖くない。まずは労働組合に相談をするのが、解決への一歩だと思います。そのためには、組合というオアシスも存続させていかなければならないと思います。