2024/03/15
頑張る新しい仲間 三菱UFJ銀行Sさん
昨年9月に加入した組合員のSさんは、11月号で紹介されたように、納得できない人事異動で心の病を発症し、元の職場への復職を要求中でした。
1月号では、心の病発症の為休職扱いで健康保険組合の傷病手当の支給を受けて、復職に向けての交渉中であることをお伝えしました。
その後、銀行はいったん発令した異動(係替え)は変更できないが、Sさんの体調回復に応じて、復職への協力を約束していました。
異動前の職場での「リハビリ勤務」を認めて健康回復への配慮を主治医の診断書に基づき対応してきています。しかしこの配慮の期間も異動先の業務都合を優先して短期間だけしか認めようとせず、そこで復帰できなければやめざるを得ない不安も生まれているため、回復期間の見直しもを労使協議中です。
厚生労働省の心の病における復職計画は、当該労働者の体調を第一にしながら計画を作る手引きになっています。手引きの趣旨を踏まえて当初のリハビリ勤務は2週間程度であったものを本人体調回復状況への配慮をして2ケ月の長期の設定を提案してきました。
病気の発症が係替え後の係へのストレスで職場に行くことができなくなることへの理解が不十分な銀行は、行くことがストレスとなっている異動先の職場での朝礼に出て、リハビリ勤務として元の職場での勤務を指示してきました。組合は、厚生労働省の手引きの精神を生かした対応をするよう求めて引き続き交渉中です。
「健康を回復して1日も早く職場に戻ってほしい」と銀行は言っていますが、その思いを復職のためのリハビリ勤務にも生かすよう申し入れています。
この取り組みの経験は、多くの仲間の復職時の参考事例として生かされるよう本人と一緒に奮闘する決意です。皆さんのご支援をよろしくお願いします。
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